内容説明
1930~40年代の戦時下日本では新聞体制維持のため、大小の新聞社が整理統合・再編された。わずか4年間で1万3428紙から3206紙へ。国家による苛烈な言論統制の象徴といわれる新聞統合である。だが新聞社自身も能動的参加者であり、国家と連繋し、戦時の言論体制完成のプレイヤーだった。そこには従来の「被害者としてのメディア」の姿はない。
目次
序 章 戦時期メディア研究の意義
一 「被害者」からの脱却
二 不鮮明な事実の把握
第一章 新聞統合前史──満州事変勃発前後
一 メディアと統制の構造
二 満州事変の衝撃
第一章のまとめ
第二章 新聞統合の始動──日中戦争開始前後
一 日本における通信社の統合
二 言論統制の強化
三 新聞統合の着手
四 日中戦争下のメディア
五 満州における新聞統合
第二章のまとめ
第三章 新聞統合の進展──太平洋戦争開始前
一 情報局の発足
二 日本新聞聯盟の設立
三 新聞共同會社設立案
四 一県一紙の進捗
第三章のまとめ
第四章 新聞統合の完成──太平洋戦争開始後
一 日本新聞會の設立
二 一県一紙の総仕上げ
三 日本新聞公社への改組
第四章のまとめ
終 章 強制と能動的参加の構造
一 新聞統合の分析
二 メディアと国家の一体化
注
主要参考文献一覧
あとがき
人名索引
事項索引



