均等法をつくる

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均等法をつくる

  • 著者名:赤松良子
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326652877

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内容説明

1985年に成立した均等法は、男女差別に対する意識を高め、男女平等、女性の社会進出を大きく促進した。この法の成立までのさまざまな動きをふりかえり、法の意味するもの、法が作られた背景を縦横に語りつくす。80年代初頭の女性をめぐる時代の証言でもあり、今日の女性が働く社会を築いた人々の努力の足跡でもある。

目次

はしがき

序章 修行時代
 1 二〇代の職場
 2 三〇代──青杉優子の大作戦

第二章 ニューヨーク時代 一九七九年─一九八二年
 1 女子差別撤廃条約
 2 婦人問題企画推進本部と企画推進会議

第三章 長い暗いトンネル 均等法前夜
 1 法案づくりにむけて
 2 一九八三年春の陣

第四章 鬼の根回し 一九八三年夏
 1 水鳥の足にひまなきわが思い
 2 労働大臣・次官経験者から始める
 3 財界への働きかけ
 4 日経連の反対
 5 労組および婦人団体へのアプローチ

第五章 審議会での審議 一九八三年秋─一九八四年春
 1 外国における調査
 2 問題のペーパー
 3 政局の変化と大臣交替
 4 公益委員のたたき台
 5 建議作成 三月二六日まで
 6 法案提出までのプロセス

第六章 いよいよ国会の舞台に 一九八四年
 1 間奏曲
 2 第一〇一回国会への法案提出
 3 衆議院を通過

第七章 雇用均等法の成立 一九八五年
 1 一九八五年という年
 2 参議院での審議
 3 ナイロビ世界会議
 4 一九八五年の秋

終章 均等法の改正まで 一九八六年─二〇〇〇年
 1 ウルグァイでの生活
 2 転機としての一九八九年
 3 育児休業法との関わり
 4 NGO活動と大学教授
 5 文部大臣になる
 6 芸が身を助ける──オペラハウス館長に
 7 男女雇用機会均等法の改正
 8 WIN WINの代表に

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MAUS

1
1985年に成立した男女雇用機会均等法の誕生に奔走した赤松良子氏の回想録。本書は主として、赤松氏が1982年9月に労働省婦人少年局長へ就任してから、1985年5月に同法が成立するまでの過程を描いている。「国内外の資料を集め、公労使と連絡をとって会議の運営をし、法律の原案を用意し、最終段階では国会答弁の作成にまで及ぶ」(38頁)労働省官僚から見た同法成立の過程を、クリアに知ることができる。2016/12/19

ぽてまる

0
均等法成立のために尽力した職員の回顧録。当時の経団連会長が元秘書の女性の仕事ぶりを褒めた後に、「彼女には良い後妻の口を世話してやりました」、さらに女性の参政権について「歯止めが利かなくなる」と言及して唖然としたエピソードが印象的。1980年代とはいえ、政財界のトップが明治大正生まれの男性中心である、ということがよく表れたエピソード。2017/07/06

必殺!パート仕事人

0
根回しが大事か。目的を達成するための根回しって、情報戦だし、戦略も必要だし。別な世界の話しだなぁと思ってしまう。2019/06/14

seura

0
プロジェクトX/根回し大変/今からすると考えにくいけど、この中に出てくる反対する偉い人の文を読んでると、良くこういう法律が通ったな〜と思う/当時の雑誌とか読みたい/今も年長の男性たちは明言しなくてもこういう考えの一部を前提として持っているのだ、と思うと社会生活って結構ホラーである/社会を変えるって、少しずつバレないように自分の周りだけ変えていく、もしくは世代交代するしかないんだろうなあ、とは思ってるけど、この人は根回しが凄い。新聞とか雑誌使うのとか面白い/働けるのこの法律のおかげ、ありがたい2018/07/15

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