政策・合意形成入門

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政策・合意形成入門

  • 著者名:倉阪秀史
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • 夏の総決算!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍(~8/31)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326302123

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内容説明

わたしたちは悟った。少数のエリートや専門家の判断だけでは政策の正統性が確保できなくなったことを──。反原発デモは一過性のものではない。いよいよ真の市民参加社会がやってくる! 法案のつくり方から、ファシリテーターの養成まで、筆者の実践例から具体的な技法を伝授。全14講、課題つき。NPO、自治体等勉強会にもオススメ。

目次

はじめに

第I部 総論

第1講 政策とは何か
 1-1 政策とは何か
 1-2 政策科学とは何か

第2講 市民による政策形成・合意形成はなぜ必要なのか
 2-1 市民参加論の系譜
 2-2 市民参加の制度化
 2-3 なぜ市民の参加が必要か

第II部 政策形成論

第3講 政策をどのように作っていくのか
 3-1 政策はどのように実現されるのか
 3-2 政策立案者はどのようにあるべきか

第4講 課題発見力を養う
 4-1 公表されている情報を入手する
 4-2 現状を調査する
 4-3 将来を予測する

第5講 法律はどのようにして作られるのか
 5-1 立法プロセスの概要
 5-2 環境基本法の場合
 5-3 環境影響評価法の場合

第6講 どのようにして法案を作成するのか
 6-1 法案の作成とは
 6-2 法令の構造
 6-3 特殊な意味をもった法令用語

第7講 実際に法案を作ってみる(その1)
 7-1 法案作成講座の概要
 7-2 容器包装リサイクル法改正案
 7-3 環境影響評価法改正案
 7-4 化学物質政策基本法案

第8講 実際に法案を作ってみる(その2)
 8-1 再生可能エネルギー導入促進法案
 8-2 生産者責任による製品等循環利用促進法案(2R促進法案)
 8-3 生物多様性オフセット法案
 8-4 法案を作成するために

第III部 合意形成論

第9講 どのように合意形成を進めていくのか
 9-1 合意形成とは何か
 9-2 合意形成プロセスにおいて行うべきこと

第10講 市民参加で条例を作成する――柏市環境基本条例の事例
 10-1 柏市環境市民会議の特徴
 10-2 環境市民会議での議論の経緯
 10-3 環境市民会議の提言書の内容
 10-4 完成した環境基本条例
 10-5 望ましい合意形成プロセスの要件と柏の事例

第11講 市民参加で自然再生に取り組む――三番瀬円卓会議・再生会議の事例
 11-1 三番瀬円卓会議・再生会議の特徴
 11-2 三番瀬円卓会議の議論の経緯
 11-3 三番瀬再生会議の議論の経緯
 11-4 望ましい合意形成プロセスの要件と三番瀬の事例

第12講 参加型合意形成プロセスのデザイン
 12-1 参加型合意形成プロセスをデザインする
 12-2 参加型合意形成プロセスのさまざまな試み
 12-3 さまざまな参加型合意形成プロセスの位置づけ

第13講 参加型合意形成プロセスの運営
 13-1 参加型合意形成プロセスを運営する
 13-2 ファシリテーターの技術
 13-3 少人数による合意形成プロセスの進め方

第14講 合意形成プロセスに参加するための技術――参加者の技術
 14-1 合意形成プロセスへの参加者が必要とする力
 14-2 参加者の能力を高めるためのアクティビティ
 14-3 それぞれのアクティビティと参加者の能力

おわりに
事項索引
人名索引



著者略歴
1964年生.東京大学経済学部卒.
千葉大学大学院人文社会科学研究科教授.
環境経済学,環境政策論専攻.
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

6
重要箇所はゴシック太字。制度とは、言語、慣習、約束ごと、契約、規則、法律など、複数の個人によって相互に共有された認識基盤(3頁)。政策とは、社会的な課題の解決のために制度を変えようとする活動(同頁)。市民は、公共世界に奉仕する個人(27頁)。構造化されないインタビュー(57頁)を取り入れながら、本質に迫る研究に魅力を感じる。2013/11/17

Moloko

0
前半は公共政策学、政策過程論的分野を扱うが、半ばから市民参加や合意形成に力点を置き、市民やステークホルダー、専門家が参加した形での合意形成について、著者の経験を交えつつ、利点や課題を述べていて、大変面白い本だった2015/09/14

Masaki Nakamura

0
何回公共政策学に入門すれば気が済むのだ、と言われてしまいそうだが、この本は政策イベントを扱う身としては非常にありがたい。実例に基づく政策立案過程を法案起草から触れていたり、政策立案への市民参加の流れとその手法まで丁寧に書かれていたり、実務者にとっては非常に使い勝手の良い構成になっている。ただ、内容がアクチュアルな分、学問的興味を満たしてくれるものではない。2012/12/21

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