内容説明
フランス、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、イギリス、アメリカ、オーストラリア、韓国の放課後対策の動向を調査し、国内の自治体、私立学校、企業、非営利組織の取り組みと共に紹介する。家庭や地域の教育力低下に対し、学童保育や学校外教育など放課後の重要性が高まっていることをふまえ、その具体的な政策のあり方を示す。
目次
はしがき[池本美香]
序 章 日本の放課後の現状[池本美香]
1 本書の概要
2 日本の学童保育の現状
3 日本の学校外活動の現状
第I部 諸外国の放課後対策
第1章 フランス──集団的余暇によって人間形成の活性化を目指す学童保育[松村さちこ]
1 フランスの社会福祉
2 余暇センターで実施されている学童保育
3 パリ市の余暇センター
4 フランスの学童保育から学ぶこと
第2章 ドイツ──公的な補助による多様な放課後活動と年齢拡大型学童保育の増加[長谷川有紀子]
1 学童保育の状況
2 学校外活動の状況
3 ドイツの放課後活動を振り返って
第3章 スウェーデン──子どもの権利としての保育[三枝麻由美]
1 近年の保育制度改革──保育と教育の統合
2 スウェーデンの学童保育
3 スウェーデンの事例から学ぶ日本の政策への示唆
第4章 フィンランド──社会的包摂の一翼を担う学童保育[渡邊あや]
1 学童保育の状況
2 その他の学校外活動の現状
3 子どもたちが疎外されない社会をめざして
第5章 イギリス──学校と学校外活動の連携で教育・福祉の充実をめざす[池本美香]
1 放課後対策の背景
2 学童保育
3 学校外活動
4 学校外活動の可能性に注目するイギリスの放課後対策
第6章 アメリカ──社会格差の改善をめざした教育機会の提供[岡元真希子]
1 放課後対策の背景
2 放課後活動の制度と実態
3 質の維持向上に関する取り組みや注目すべき点
4 アメリカに学ぶ放課後対策の多面的な可能性
第7章 オーストラリア──学童保育の認証制度とユニークで多様な放課後対策[臼田明子]
1 放課後対策の背景
2 学童保育の状況
3 学校外活動の状況
4 多様な放課後対策で様々なニーズに応える姿勢
第8章 韓国──放課後対策における教育福祉の試み[相馬直子・韓松花]
1 民間中心の構造
2 公的な「教育福祉」の考え方と方法
3 韓国の特徴は何か
4 韓国の経験が持つ日本への含意
第II部 国内の放課後対策の事例
第9章 自治体の取り組み[今本麻子]
1 関係者参加による放課後施策検討の取り組み
2 高学年・中学生に向けた放課後の取り組み
3 放課後を活用した教育的取り組み
4 子どもの遊び場づくり
5 自治体の取り組みから得られる示唆
第10章 私立学校・企業の取り組み[小島明子]
1 私立学校の取り組み
2 企業が提供する学童保育
3 社会貢献活動としての企業の取り組み
4 既存の資源の有効活用による放課後の充実
第11章 民間非営利組織の取り組み[小崎亜依子]
1 放課後活動プログラムの企画・運営
2 長期休暇時の居場所づくり
3 子どもの視点からのまちづくり
4 民間非営利組織を支援することにより広がる放課後の可能性
終 章 日本の放課後対策の課題──「放課後子どもプラン」に期待すること[池本美香]
1 諸学国における教育に関する議論の動向
2 日本の放課後対策に求められる視点
3 学童保育の待機児童問題
4 学童保育の質の向上
5 放課後活動の充実
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