メタ複製技術時代の文化と政治

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メタ複製技術時代の文化と政治

  • 著者名:遠藤薫
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 勁草書房(2021/05発売)
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  • ISBN:9784326653447

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内容説明

文化の複製技術は進歩した。フィルムやネガ、レコードなど物質性はデジタル化される。身体も場所ももたない情報が激しく流れ、結合し再編集される抽象世界。その只中で再び形を変えたアウラや身体性・場所性が見出されている。このわれわれの「グローバル」世界はしかし文化を均質化しはしない。文化変動ダイナミズムをどう記述すべきか。

目次

序 章 メタ複製技術時代の文化社会変動──本書の目的と構成
 1 グローバリゼーションと文化
 2 集合現象としての文化変動
 3 社会・文化変動と複製技術
 4 本書の構成

第一章 メタ複製技術時代におけるアウラの所在──〈情報〉としての芸術、その価値とは何か
 1 はじめに 
 2 現代における「芸術」問題の所在
 3 「お金で買える価値」としての文化
 4 メタ複製技術時代における文化と芸術
 5 アウラもしくは崇高性についてベンヤミン「アウラ」概念の再検討
 6 〈情報〉としての芸術、その価値の所在
 7 経済的価値・社会関係的価値・アウラ的価値

第二章 テクノ・エクリチュール──音楽における身体性と共同性の非在/所在
 1 MUNEOHOUSEムーブメント
 2 テクノ・エクリチュール
 3 〈音楽〉におけるテクノ・エクリチュールの展開
 4 インターネットを媒介とするテクノ・テクノ・エクリチュール
 5 ムネオハウス・ムーブメント
 6 「宙吊りであること」の可能性

第三章 グローバリゼーションと大衆文化──クラブカルチャーに見る重層モラルコンフリクト
 1 はじめに
 2 グローバリゼーションとは何か
 3 大衆文化とは何か
 4 文化と社会関係
 5 クラブカルチャーとは何か
 6 クラブカルチャーのローカリゼーション日本の場合
 7 クラブカルチャーを経由した日本と世界
 8 韓国のクラブカルチャー重層モラルコンフリクト
 9 クラブカルチャーに見る「グローバリゼーション」の意味

第四章 メタ複製技術時代の政治とカリスマ──二〇〇八年アメリカ大統領選挙における集合的沸騰
 1 はじめに「ロックスターのような」大統領
 2 メタ複製技術時代のカリスマ
 3 うたう身体としてのオバマ
 4 オバマを語る人びと
 5 メタ複製技術と〈熱狂〉
 6 真正性の構成
 7 前払いされた真正性
 8 おわりに

終章 メタ複製技術時代の社会的アイデンティティ
 1 メタ複製技術の共同性
 2 メタ複製技術時代のアイデンティティの所在

あとがき
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

愛楊

2
2009年出版。初出は以下の通り。 第一章「メタ複製技術時代におけるアウラの所在〈情報〉としての芸術、その価値とは何か」『学習院大学法学会雑誌』四〇巻一号、二〇〇四年九月、一〇九-一五一頁。 第二章「テクノ・エクリチュールーコンピューターネットを媒介とした音楽における身体性と共同性の非在/所在」伊藤・小林・正村編『電子メディア文化の深層』早稲田大学出版部、二〇〇三年九月、七七-一一三頁。2024/03/29

抹茶ケーキ

1
「メタ複製技術時代」についての論集。最初の章では、その時代を捉えるためにグローバルな文化とローカルな文化の相互作用を考慮に入れるモデルを提示し、その後には各論。音楽関係の論文が多くて面白かったけど、モデルがどれほど役に立っているかわからなかったし、章間のつながりが少しわかりにくかった。2017/07/23

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