内容説明
西ネパールのカルナリ流域に固有の神々のうち、マスト神は人間界に介入し、ダミという霊媒のうえに顕現すると信じられている。本書は、調査をもとに、神々の介入の論理や人間による神格への接触のプロセスを明らかにする。ヒンドゥー社会のなかで神の介入は、科罰・苦行、浄化、神裁などの紛争解決手段として制度化されている。相続、かけおち、死、魔女などの具体的な問題について、神はどのようにたちあらわれ、どのように問題を解決していくのか。詳しい実地調査にもとづいて憑依カルトをポピュラー・ヒンドゥーイズムのなかに位置づけた。
目次
目次
I 課題と分析視角
第1章 ポピュラー・ヒンドゥーイズムにおける憑依カルトの位置づけ
第2章 西ネパールにおけるカストブラーマン
II 紛争
第3章 誘拐、駆け落ち、近親相姦
第4章 土地相続をめぐる争い
III 不幸
第5章 横死者の霊を宥める
第6章 魔女信仰
第7章 星の障りを断つ
IV 顕現する神
第8章 マトス神、信徒集団とダミ
第9章 マトス神の俗界への介入と巫儀
V 隠れた神
第10章 女神とブラーマン
第11章 西ネパールの聖地巡礼
終章 道徳違反と償いの可能性
あとがき
引用文献
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