フリーターとニート

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フリーターとニート

  • 著者名:小杉礼子
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 勁草書房(2021/05発売)
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  • ISBN:9784326653041

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内容説明

フリーターとニートが急増し、現在217万人にのぼると推計されている。学生でも主婦でも正社員でもない若い人で、アルバイトやパートで働いていればフリーター、働いていなければニートと呼ばれる。本書は就業への移行が困難な若者へのインタビュー調査から、フリーターやニートに至ったプロセスと背景を分析する。家庭、学校との関係、友達関係にもふみこんだ実態を明らかにする。

目次

はしがき

序章 若年無業・失業・フリーターの増加[小杉礼子]
 1 学校から職業生活への移行の変化
 2 イギリスのニート(NEET)
 3 日本型ニート
 4 調査の設計

第一章 「スムーズな移行」の失敗[小杉礼子]
 1 はじめに
 2 学校斡旋・新卒採用プロセスからの逸脱
 3 学校卒業時の斡旋不成立
 4 早期離職
 5 離学後・離職後の状況と意識
 6 移行過程での多様な障壁

第二章 支援機関としての学校[堀有喜衣]
 1 はじめに
 2 高校卒業者・高校中退者にとっての学校
 3 高等教育進学者にとっての学校
 4 支援機関としての課題

第三章 家庭環境から見る[宮本みち子]
 1 なぜ家庭を問題にするのか
 2 中・高卒放任家庭の実態(類型I)
 3 高卒就職難に翻弄される家庭の実態(類型II)
 4 期待はずれに直面する教育志向家庭(類型III)
 5 複雑な事情をかかえる家庭(類型IV)
 6 親のとまどい・圧力・助言
 7 家族状況をふまえて何が言えるか

終章 職業生活への移行が困難な若者[小杉礼子]
 1 はじめに
 2 移行が困難な若者の事情
 3 移行が困難な若者のパターン
 4 有効な支援策を考える

引用・参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

greenman

9
フリーターとニートといってもさまざまな事情がある。ニート・フリーターの家庭、学歴、環境など背景もそれぞれちがう。本書が出版されてから5年たった現在でも具体的な解決策が構想されていないし、当然実行もされない。就職についても学校・ハローワーク・民間の就職あっせんなど相互連携が必要だと思うし、さらに専門学校など職業訓練校と就職がもっと密接になって、企業にも働く本人にも益のある状況をつくるべきだろう。もしかすると、労働の自由化とセーフティネットが準備されるまでこの閉塞を突破できないのだろうか?2010/05/12

チョコろん

3
編者と関係者チームは、「学校から就業」へ移行がスムーズでない実態について、50を超えるサンプリングを実施して調査する。---看板先行のタイトル。これを読んでも「フリーターとニート」の定義の区別は分からない。ニートという言葉が生まれてすぐ(2005年)の刊行だから、仕方がない部分もあるとは思うけど。家庭や学校の大人が子供に適切な指導をしないと無業の若者が生まれるという論調で、多少、作為的なものを感じた。類型化とデータの加工がうまく為されておらず読みにくいが、00年代前半の若年無業者の事例集としては興味深い。2014/10/15

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