内容説明
身体教育を問題にするとはいかなることなのか。教育思想・体育とスポーツ・美学的視点から、原理的考察が展開される。終章において、今後の身体教育の新たな方向性を探る。
目次
はしがき
序論 身体教育という主題
I 身体教育の問い方
1 「身体」教育の誕生
2 方法としての身体論
3 身体論の陥穽と展望
II 身体と教育を結ぶもの──あるいは美と生きる力
1 「生きる力」をめぐって
2 思想の意義
3 美─生─力の哲学
4 教育への接続
5 身体という視座
6 身体教育の思想の輪郭
III 身体教育とスポーツ経験──近現代日本人の身体
1 身体教育とスポーツ
2 近代日本人のスポーツとの出会い
3 メディア化するスポーツ
4 「日本的」という視点
5 スポーツの変化と身体の変貌
IV 学問と教育のポリティクス
1 イメージの生成と科学神話
2 わが国におけるスポーツ科学の誕生
3 日本体育学会の光と影
4 身体教育をめぐる学問のポリティクス
V 身体感性論
1 異文化への視線
2 身体感性論とは何か
3 実践的身体感性論の教育的価値
4 感性教育論のために
エピローグ
註
あとがき
人名索引
事項索引