ゲノム・イノベーション - 日本の「ゲノムビジネス」成功の鍵

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ゲノム・イノベーション - 日本の「ゲノムビジネス」成功の鍵

  • 著者名:加藤敏春
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 勁草書房(2021/05発売)
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  • ISBN:9784326550425

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内容説明

ヒトの遺伝子情報を解析するヒトゲノム計画が2003年に終了する予定である。いよいよ時代は「ポストゲノム」時代を迎えようとしている。そこには無限の広がりをもった「ゲノムビジネス」の世界が展開される。経済産業省の調査によれば、2000年で1兆5千億円であった市場規模が、2010年には25兆円に拡大されると予想される。本書は、このゲノム・イノベーションの動きをビジネス化するにあたって問題解決のためのさまざまな情報を提供し、リスクとリウォード(報酬)に対応したビジネスモデルを構築する。IT革命の草創期に「シリコンバレー・モデル」というビジネスモデルを提唱した著者が、このイノベーションの動きをていねいに解説し、ゲノム・ビジネスモデルを提唱する。

目次

プロローグ 「シリコンバレー・モデル」から「ゲノム・イノベーションモデル」へ

第1章 人類を救う二一世紀の「ゲノムビジネス」
1 地球の生態系を維持しながら発展する二一世紀のビジネス
2 「ゲノムビジネス」が活かされる二〇一〇年の生活:具体的な事例に即して
3 手放しでは喜べない「ゲノムビジネス」:「影」の部分をどうするか?
4 「ゲノムビジネス」による産業の創生と雇用機会の創出

第2章 「ゲノムビジネス」、その最前線を垣間見る!
1 DNAチップの現場に見る!
2 アジアで展開されている「ゲノムビジネス」
3 すでに始まったポストゲノム・ベンシャービジネス

第3章 日本はどうするか?:
ゲノム国家戦略の策定と激化する国際的競争環境への対応
1 「ゲノムビジネス」の発展基盤をつくる「ミレニアム・プロジェクト」
2 激化する国際競争と続々と登場する各国の国家戦略
3 し烈化する特許戦争:大丈夫か? 日本の特許戦略
4 これでよいのか?「黒船来る!」:「ゲノム・バブル」を起こさないために
5 ベンチャーの本質を振り返る:「シリコンバレー・モデル」から
 「ゲノム・イノベーションモデル」への示唆

第4章 「ゲノムビジネス」の発展と日本の競争力:
遅れた日本に活路はあるのか?
1 ゲノム技術のパラダイム変化と日本の競争力のゆくえ
2 日本の活路を開く三つの戦略:
ターゲットの絞り込み、担い手の拡大、アライアンスの強化
3 ゲノムベンチャーの苗床となる世界最先端の大学と研究所:
理科学研究所、東京大学医科学研究所、かずさDNA研究所、日本原子力研究所、京都大学再生医科学研究所
4 ポストゲノムの中核的研究拠点が設立される!:
「生物情報解析研究センター」・「バイオ産業情報化コンソーシアム」と産業技術総合研究所

第5章 アメリカの「ゲノムビジネス」最新動向をさぐる
1 「ゲノムビジネス」発展の鍵を握るゲノムベンチャー
2 ゲノムベンチャーのダイナミズム:二〇〇一年までの動き
3 ゲノムベンチャー投資の新潮流:ベンチャーキャピタルを中心として

第6章 アメリカの「ゲノム・イノベーションモデル」:発展の秘訣は何か?
1 秘訣を探る四つの視点:国家戦略、個人情報の保護などの環境整備、
  ベンチャーのビジネスモデル、産業のビジネスモデル
2 ベンチャーのビジネスモデルの秘訣は何か?:ゲノムベンチャー解剖所見
3 ベンチャー産業発展の秘訣はクラスター化:
シリコンバレー産業クラスターの構造分析
4 ゲノムベンチャーの世界的産業クラスター:
メリーランド州「バイオ・キャピタル」を分析する
5 もう一つの世界的産業クラスター:
マサチューセッツ州「ジーン・タウン」に学ぶ

第7章 「ゲノム・イノベーション創造イニシアティブ」:ニ一世紀日本のゲノム戦略
1 イノベーションの本質からのアプローチ:
技術シーズと需要ニーズとの相互作用によるダイナミズムの創造
2 「戦略的ゲノム研究開発イニシアティブ」:
大学・研究機関とゲノムベンチャー・大企業による「コンカレント・モデル」へ
3 「コンカレント・モデル」構築のためのアクション・プラン

エピローグ 変わる時代の潮流!「ゲノムメーション」のパラダイムへ

付録資料
ほか

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