教育現象のシステム論

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教育現象のシステム論

  • 著者名:石戸教嗣
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326298761

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内容説明

教育システムに関わる生徒の自己、つまり心理システムとの関わりからの分析と、教育システムとその他の機能システム(経済、家族、政治、学問、芸術など)との関わりを分析すること。この二つの方向から公共性・個性・学習・カリキュラム等をテーマに、教育システムとその外部との関係に迫る!

目次

まえがき

第1章 公共圏としての学校のシステム論的再編──アレントの「見捨てられた境遇」からルーマンの「尊厳」へ
 はじめに
 1 学校の公共性をめぐる錯綜した状況
 2 学校の社会性と公共性
 3 学校の公共性への新たなシステム論的視点
 小括

第2章 「個を生かす教育」を生む社会システム
 1 「個」を生かす教育というメッセージ
 2 「個」の再帰性
 3 システムの一部としての自己
 4 オートポイエシス的個性の可能性

第3章 オートポイエシスとしての「学習」──ベイトソンからルーマンへ
 1 「学習」論の端緒
 2 ベイトソンの学習階梯理論
 3 ルーマンの学習論

第4章 カリキュラムのシステム論(1)──カリキュラムの内部プロセス
 はじめに
 1 教育システムにとってのカリキュラム
 2 自己準拠的システムとしてのカリキュラム
 3 カリキュラムの領域

第5章 カリキュラムのシステム論(2)──カリキュラムの外部プロセス
 1 カリキュラムをめぐる構造的カップリングと相互浸透
 2 カリキュラムをめぐるリアリティ
 3 カリキュラムの機能と公共性
 4 カリキュラムの自己観察とパラドックス

第6章 教育システムにおける構造的カップリング
 1 機能システム社会としての日本社会
 2 オートポイエシス・システム間の関係──構造的カップリングと相互浸透をめぐって
 3 相互期待としての「構造的カップリング」──教育システムにとっての構造的カップリング
 4 組織を通じての構造的カップリング


あとがき
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろとん

1
まず一言。おもしろい!ルーマンの攻略本化してる部分があり、アレルギー反応から今まで避けてきたけどこれほど面白いとは。全体として、ルーマンの社会システム論の中でも「構造的カップリング」に焦点を当て、「学校」システム、「家庭」システム、「政治」システムの関わりを「整理」して描いている。特に、現代社会において、「心理」システムが「家族」と「教育」という二つのお互いに依存した(機能文化しきってない)社会システムに板挟みされ、その現状から心理システムの自律性を確保するための防衛手段としてひきこもり・不登校を捉える2017/08/25

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