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内容説明
本書では理論とケーススタディーをもとに、健康増進のPDCAサイクルの確立、健康の見える化を描き、企業の生産性向上、ひいては社会全体の経済成長、国民・社会の幸福度の向上といった、様々な懸案を解決しうる経営を描き出し、ポスト工業化社会における新しい経営、つまり従業員の健康増進を意図する「健康経営」という概念を提示する。
目次
まえがき
第1章 今なぜ健康経営か[河野敏鑑]
1 少子高齢化
2 医療費の増大
3 健康に対する意識の変化
4 なぜ健康経営か
5 本書の構成
第2章 社会保障制度と健康経営[田中滋]
1 健康経営の社会的位置付けと費用負担
2 社会保障制度とは
3 健康経営をめぐる考え方
第3章 健康と社会的要因―企業・社会と健康はどう関わりあうのか[河野敏鑑・川渕孝一]
1 はじめに
2 健康を規定する経済的・社会的要因
3 健康が社会に与える影響
4 健康と生産性
5 今後の研究課題
第4章 健康経営とコミュニケーション[秋山美紀・野田啓一]
1 従業員の健康とコミュニケーション
2 従業員の健康維持のためのコミュニケーションチャネル
3 コミュニケーションから見える健康経営情報
4 健康に配慮した職場環境づくりに向けて
第5章 CSRと健康経営[生田孝史・魚住隆太・倍和博]
1 CSRにおける健康経営の位置づけ
2 環境会計の導入が企業に与えた影響
3 CSR会計を踏まえた健康会計への示唆
第6章 健康会計へ向けた取り組み事例[古井祐司]
1 健康会計でイメージするもの
2 舞台装置は整った
3 企業の健康度から見えるもの
4 経営課題としての健康対策事例
5 健康会計を推進するプロジェクトが始まった
第7章 米国における企業の健康づくり[小林篤・久司敏史]
1 はじめに
2 米国企業における従業員の健康づくり、疾病予防の沿革
3 米国の企業における健康づくり、疾病予防の新しい流れ
第8章 健康経営の取り組み事例[狩野史子・河野敏鑑・齋藤有希子・吉本明憲]
1 日本企業の健康経営に対する取り組み・問題意識・課題
2 小松製作所健康保険組合~家族も巻き込んだメタボリック対策~
3 帝人株式会社~CSRと数値による見える化で取り組むメンタルヘルス~
4 東京電力株式会社~「セルフケア」「ラインケア」「ファミリーケア」で取り組むメンタルヘルス対策~
5 日本アイ・ビー・エム株式会社~グローバル企業における健康管理~
6 三井化学株式会社~産業医から見た健康増進とPDCAサイクル~
7 三菱電機健康保険組合~会社・労組・健保の三位一体で取り組む健康増進~
索引