医師の過重労働 - 小児科医療の現場から

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医師の過重労働 - 小児科医療の現場から

  • 著者名:江原朗
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326700646

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内容説明

現在の医療体制の問題点が顕著に現われる小児科医療現場を中心に、過労死ラインの長時間勤務が常態である過酷な医師の労働実態と、それによりかかった現在の医療体制の継続は現実的に不可能であることをデータから論証する。医師の過重労働を防ぎつつ24時間医療を提供するにはどんな方策があり得るのか。現役小児科医による実証研究。

目次

はしがき

第1章 小児救急外来の受診者はなぜ減少しないのか――少子化と深夜受診増加のパラドクス
 第1節 小児人口は減少しても小児科外来受診数は横ばい
 第2節 時間外・休日・深夜の受診傾向
 第3節 小児の夜間における時間帯別受診数と入院率

第2章 医師のマンパワー、配置および勤務実態
 第1節 小児科医師数はどう変化してきたのか
 第2節 小児科医師は偏在しているのか
 第3節 新臨床研修制度の導入は地域医療にどう影響したのか

第3章 医師の長時間労働により、患者の安全は脅かされる
 第1節 小児科勤務医の勤務環境は過酷にならざるをえない
 第2節 医師の労働時間の国際比較
 第3節 医師の長時間労働と医療安全への影響

第4章 医師の勤務環境と労務管理
 第1節 労働法規による保護が不十分であった医師の勤務環境
 第2節 労働基準監督署による是正勧告
 第3節 過労死の認定基準と使用者に問われる安全配慮義務違反
 第4節 労働法規をめぐる司法判断

第5章 安全で継続性のある医療構築のために
 第1節 小児救急医療の問題点
 第2節 不必要な時間外受診を控える
 第3節 重点化・集約化
 第4節 重点化・集約化による住民への影響

あとがき
【付録】
 1 中原利郎医師の労災認定に関する行政訴訟の判決
 2 日本小児科学会、小児医療政策室・小児医療改革・救急プロジェクトチーム
   「地域小児科センター認定案と解説(2008年3月24日版)」
 3 医師に関する労働基準法関連部分
 4 医師の勤務問題に関する国会の質疑
事項索引
人名索引

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