内容説明
白昼の広場で突如殺人が! 奇妙にも凶器や犯人が見当らない! 円熟の本格推理作品集。いかにして空間密室殺人は成功したか? ――白昼、病院に付属する運動場の真中で、一瞬にして惨殺劇は起きた。女性とフリスビーに興じていた大学生が、のどを切られて死んだのだ。相手の女性も、周囲にいた子供たちも、犯人はもとより、凶器も目撃していない、不可解な殺人。犯人も凶器も消えた! 新聞はそれを、空間密室殺人と名づけたが……。この空間密室殺人の真相は? 本格推理のベテランが、それぞれに趣向をこらした秀作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
6
第8短編集。悲哀を感じさせるサラリーマンを主人公とした作者らしいミステリが並びます。ベストは表題作「空間密室」殺人トリックはご都合主義的ですがラストの展開とそれを支える伏線が見事です。逆に「北緯三十一度線」は明るい作風で誤魔化されそうですが当時でも現在でもアウトですね。全体としては佳作の評価です。2024/08/27
kanamori
0
☆☆★2011/10/08
Sota
0
表題作のトリック、裏にある気持ちを考えると凄いものがある。ラストの『背後からの眼』は勉強になるなあ、と思いながら読んでたら最後の一行で吹っ飛んだw おいおい、そうなるのかよ…w2011/11/07
やすひで
0
昔読んだ短編集ですが、その中の「背後からの眼」はその後の社会人としての行動の参考になってます。