内容説明
バケモノのような外見で生まれ、人里離れた森で暮らす女は、魔獣に襲われていた少年を助けた。女は少年にハムと名付け、ハムは女をパイと呼んだ。孤独な者同士の幸せな暮らし。しかしそれは長くは続かなかった……。ある日突然騎士が押しかけ、パイは魔獣として殺されたのだった。唯一自身を愛してくれた最愛のパイを目の前で殺され、復讐のために皇帝の地位にまでのぼりつめた、ハムこと捨てられし皇子アレクセイ。その一方で、公爵令嬢エレオノーラとして生まれ変わり、秘された薔薇として名を馳せるパイ。けれども、彼女には決して他人にはバレてはいけないある欠点があった! そんな二人が、お互いのことを知らぬまま、運命の舞踏会で再会して――!? 「ア、アレクセイ様、ちょっと待ってけろー!」かつてはバケモノと怖れられた美しき令嬢と残酷な悪魔皇帝の人生大逆転ストーリー! ※電子版はショートストーリー『皇帝陛下の微笑み』付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いぼいのしし
30
美しい公爵令嬢の心の声が、訛っただっぺ口調なのがおもしろい。2022/05/26
陸抗
23
魔の森に捨てられた子供を拾った、緑色の謎の生き物。魔獣に囲まれ楽しく過ごした三年後、子供を助けにきた騎士達に緑色の人間パイは殺され、転生した。パイを殺された恨みを抱えて生きてきた皇帝アレクセイと、生まれ変わったエレオノーラが再会してからはとんとんと話が進むけれど、序盤のアレクセイがパイに拾われるまでとパイと別れる場面が辛かったのでバランスは取れてたと思う。パイが緑色の肌になってた原因や魔獣狩りが行われていた原因も判明し、何よりストーリーが楽しかった。2022/02/11
那由多
22
ヒロインの前世が緑色のブヨブヨした人間で、保護した子が後に皇帝になり、その後恋に落ちるシンデレラストーリーの変化球。バケモノと呼ばれたパイとハムちゃんの魔の森時代が重要かつ山場でもあり、再会して結婚までは割とスンナリだが不満はない。むしろパイが死ぬシーン辛かったから、ゴタゴタが起こらなくて安心する。魔の森時代が愛おしくて、見守り隊に徹したい。前世の影響で訛りに訛った美姫エレオノーラと悪魔皇帝と呼ばれたアレクセイの、家族愛から恋愛への変化が微笑ましい。2022/01/28
ぐっち
22
中身はおかんな方言令嬢が楽しい。緑色のバケモノの挿絵がなかったのでフィオナ姫(怪物ver)で読んでみたのですが、え?げんじゅ〇し?作者さん容赦ない。2021/05/15
nishiyan
21
バケモノのような容姿で生まれた女パイとしての記憶を持つ公爵令嬢エレオノーラが前世で自分の子供のように共に暮らした少年ハムこと皇帝アレクセイと運命の再会をする人生大逆転物語。無口である秘密などコメディ要素が強い作品かと思いきや、復讐と不遇な生い立ちを描いた重い世界観。自分とパイを害した者への復讐で燃え尽きそうなアレクセイがエレオノーラと再会した場面は目頭が熱くなった。エレオノーラの心に生まれた葛藤が彼の呼称にも現れていて愛おしい。二人が初めて出会った場所で晩年を過ごしたというエピローグは爽やかでよかった。2021/05/01
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