内容説明
西洋には残酷美術の名画が数多くある。なぜこれほど凄惨な場面がくりかえし描かれてきたのか? そこに人間のどんな欲望と残虐性を読みとることができるのか? 神話・聖書の怖いエピソードから、魔女狩り、子殺し、ペスト、拷問、処刑などの歴史上の事件まで、図版200点以上を収録。人間の裏面を抉り出す、衝撃の美術史。
目次
はじめに
第一章 残酷なる神話の世界
殺しあう父と子
神に挑んだ者たちの末路
魔物の女たち
狙われる女たち
怒れる神のリセットボタン
第二章 聖書の裏面
兄弟殺しに隠された裏の意味
イエスの受難伝
イエスの磔刑──もっとも多く描かれた「死」
殺す女、襲われる女──アルテミジアの闘争
悪魔の姿
叫びの世界──地獄とハルマゲドン
第三章 暗黒の中世──血ぬられたキリスト教世界
殉教者たち──処刑法の見本市
殉教した女たち──自ら死を選ぶ
聖遺物崇敬──死者に宿る霊力
狂気の母──子殺しの背景
血を流す聖体──「聖餅の奇跡」とユダヤ人迫害
キリストを売った男
第四章 拷問と処刑──魔女裁判を中心に
神が明らかにする──中世の裁判
魔女の悪行とサバトの狂宴
牢獄の壮絶──錬金術師カリオストロの最期
拷問──人はどこまで残酷になれるか
処刑──その起源と精神性
第五章 殺人と戦争──なぜひとびとは殺しあうのか
指導者たちの末路
恋愛の末路──血にまみれた恋人たち
カニバリズム
天災──自然による大量殺人
戦争──歴史は戦いでできている
第六章 さまざまな残酷芸術──病・貧困・ヴァニタス
黒死病──偉大なる殺人者
梅毒──それは神の罰だったか
治療の実際──おそろしき手術の実態
産褥熱──女性の「英雄的な死」
解剖された人体
晒し刑と性器切断
貧困と社会的弱者
死を想え──ヴァニタスとトランジ
参考文献
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
HANA
kaori
ホークス
Vakira
-
- 電子書籍
- わたし、聖女じゃありませんから(コミッ…
-
- 電子書籍
- つれないあなた ハーレクイン
-
- 電子書籍
- 柔侠伝3 マンガの金字塔
-
- 電子書籍
- 保育者が出会う発達問題 - 育ちと育て…
-
- 電子書籍
- アリーズII ~蘇る星座宮~ 7 プリ…