内容説明
「誰にも気がねせず、住みなれた家で、穏やかに、旅立ちたい」――在宅で、自分らしい最期を。そう願う高齢者が急増している。NPO法人を立ち上げ、成年後見人として、おひとりさまの見守りから、旅立ちをささえてきた著者が、おひとりさま本人の立場に立った、希望のかなえ方、納得の身じまい方を、やさしく、ときあかす。がん患者でも、認知症になっても、人として尊厳をもって旅立ちたい。見守り、介護、看護と医療、死後事務、遺言執行。具体的なサポート事例から、おひとりさまの不安にこたえるサポートガイド。終活にかかわる参考リスト付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
4
加齢とともに自分の死が強く意識される。生涯独身者が2割を超え、結婚しても離婚すればやがておひとりさま。10年前、上野千鶴子の「おひとりさまの老後」が出たときは、大ヒット。不安をあおる便乗商法も頻発した。この本もその類かと思ったが、参考になることも多い。おひとりさまが認知症になれば、誰が面倒を看るのか。いきなり認知症になるわけではなく、自覚症状が出て徐々に加速する。その過程の不安は想像にあまりある。成年後見人の制度を本書で初めて知った。数年後には団塊世代が後期高齢者に突入する。さらに充実した法整備が必要だ。2017/09/13
みきぼうず
1
とても参考になった。情報を集めきちんと準備は必要。逃げてはいけない。自然に…2021/05/04
かず
0
親戚のおひとりさまが、最後まで自分らしく生きるために廻りも本人も考えておくべきことが良くわかった。少し早いかなって思っている時にこそ考えておかなくちゃ。おひとりさまでなくても、自分の最期は自分らしく、気持ち良く生きたいから。私もエンディングノートを書こうっと。2022/05/04
Yoshiyuki Usui
0
尊厳死宣言書を、公正証書にすることが、自分の思いどおりに生ききることだと思った。今後、自分らしく死ぬためにそういうビジネスがもっと広まるだろう。2021/04/14