内容説明
「ハーフ」などの言葉は浸透しているが、現実には一人一人が様々な経験をしている。一人一人の声を聞き、イメージを問い直す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
39
「ハーフ」という言葉はよく使われるが、実際は、どうなのだろう? 「ハーフ」と言われている当事者たちの声を聞くことを通し、社会学の(個人と社会の結びつきという)視点から問い直し、人権やメンタルヘルスについて考えた書。「中学生の質問箱」シリーズ第15弾! <差別があるのはルーツや肌の色、髪質そのものが原因ではありません>と強調する一方、<最初に言いたいのは、もしあなたが何かで悩んでいたり何かの問題に直面しているなら、その原因を自分自身だけに求めて責めるのではなく、社会との関係性の中でとらえ直してほしい>と。⇒2021/05/27
carl
19
ハーフの時代も変わったなぁ・・これからはクォーターが自慢しだしたりしそう。2021/07/03
kitten
14
図書館本。身近にいわゆる「ハーフ」の人が増えてきたので読んでみた。いじめられて当たり前、差別されて当たり前。自分の親ですら理解してくれない。想像以上に厳しい現実が待っていた。「マイクロアグレッション」言っている側が気づかないけれども、言われた側には刺さっているささやかな言動。ハーフではないけれども、傷ついている人に対して「センシティブすぎ」と考えることはあったので反省。「気にしないでよい」というのは、その人に与えられた特権なんだ。みんなが生きやすい世の中をつくるためには、まだまだ勉強が必要。2021/07/06
spatz
9
沢山のインタビューが掲載されている。名称にも色々ある。ハーフという言葉が広まったのは、70年代のグループ、ゴールデンハーフ、が始まりだって知らなかった。混血特有のお色気、舌ったらずの日本語、が可愛らしい、と言われ、イメージが固定化していく様。ハーフといえば白人女性、のようなイメージ。いじめ、差別。知らないうちに、日本語お上手ですね、って言葉は誉めているつもりでも傷ついてる人もいる。 知らないことがある、沢山の側面がある。 みんなちがってみんないい、て本当に実現している?2022/04/29
äï
4
大人になって忘れていたことを思い出させられる感覚に陥りました。当事者にとって1番辛いのは気持ちを共有する相手が少ないことだと思います。 誰かと共有したくても身近に似た境遇のひとがいない、いたとしても気の合う相手じゃなかったり。吐き出すだけでも気持ちは楽になるので、そういう場所を増やしていきたいなとは思っています。(何もできていないけれども)2021/07/13
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