内容説明
若くしてキリスト教信仰を捨てた英国人作家E.M.フォースターは「見えないもの」を探求し続けた。『眺めのいい部屋』や『ハワーズ・エンド』などの長編作品を中心に、作家の宗教観を探り、新たな視点を切り開く13編の論文を収録。
目次
第1章 『眺めのいい部屋』の中心主題
第2章 『眺めのいい部屋』におけるビーブ牧師
第3章 『眺めのいい部屋』におけるシャーロット・バートレット
第4章 『ロンゲスト・ジャーニー』とキリスト教
第5章 『ハワーズ・エンド』と「見えないもの」
第6章 『ハワーズ・エンド』とキリスト教
第7章 『ハワーズ・エンド』における二人の女性── 文化に対してもつ意味 ──
第8章 『モーリス』における信仰の問題
第9章 E.M. フォースターの小説における「象徴的瞬間」── 個人的人間関係の視点から ──
第10章 E.M. フォースターのキリスト教批判
第11章 E.M. フォースターの描く棄教者像
第12章 グレアム・グリーンのE.M. フォースター批判
第13章 E.M. フォースターと村上春樹── “Only connect ...” の実現としての『1Q84』──
-
- 電子書籍
- 週プレNo.1&2 1/11号 週プレ