内容説明
第一部では「天象・氏族・祭祀」など65のテーマ別に約700字、第二部では「安」から「婁」まで形態素ごとに約1800字をグルーピングし解説。漢字の繋がりが見える全く新しい字書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
92
白川先生のエッセンスが詰まったような本です。むかし先生の全集などを読んだこともありますが、漢字だけを百科篇と転注篇に分けて説明されています。一つ一つの漢字をその成り立ちから意味を説明してくれていて今の使用法とはまるっきり異なった意味を持っていたことなどがよくわかります。枕元に置いて寝る前に少しづつ読むのもいいのではないかと思います。2020/12/18
roughfractus02
8
漢字の音に注目すれば、この文字の東アジア沿岸の地域性を脱して非漢字圏との交流の跡が辿れる。一方、漢字の画に注目すれば漢字圏の人々の自然との交流の様子が想像できる。前者は他の言語の記録と対照すれば検証可能だが、植民地主義的権力に学を従わせるのに対し、後者は学と権力の関係に距離を置くことが可能だが、仮説に留まる。後者を採用した著者は本書で画から漢字の体系を構築し、金文・甲骨文の漢字を中心に「百科篇」(例:江・河・川の列挙)を、その後の漢字を「転注篇」(例:隹→翟→濯)に分けて、画自身が展開するシステムを作る。2021/01/12
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