内容説明
町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改。元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬をはじめ、必殺剣を持つ一徹者の元定町廻り同心、六尺棒を振り回す将棋好きの元臨時廻り同心、長い薬指でどんな財布でもすり取る洗い髪が艶やかな女すり、桃色地の小袖と真っ赤な股引姿で愛想を振りまく禿頭の幇間という、個性豊かな五人組だ。
御蔵入改の紅一点・お紺は、大坂生まれのすり「猿寅のおっちゃん」から相談を受ける。ある武士からすり取った財布に、無礼討ちにした大工の遺族への書状と共に、詫び賃として五十両が入っていたというのだが……(「世直し酒」)。
表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇。
【目次】
第一話 悪行合一
第二話 蕎麦の毒
第三話 世直し酒
第四話 もう半分
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
76
御蔵入改事件帳「世直し酒」 3巻。御蔵入改方頭取と配下の緒方小次郎、大門武蔵、お紺、喜多八が事件を解決する面白いのですが、最後があっさりし過ぎかな。2021/08/17
Tatsuhito Matsuzaki
10
元長崎奉行でサーベルの遣い手である荻生但馬が率いる御蔵入改は、町奉行所や火付盗賊改が取り上げない事件や迷宮入りとなった事件を探索する五人の集団。 シリーズ3作目は、但馬に濡れ衣を着せた張本人の登場~失脚や、最高位 検校 に就いた盲人の按摩と悪行を重ねていた寺社奉行など、成敗し甲斐のある宿敵キャラが登場します。 #悪行合一 #蕎麦の毒 #もう半分 #今日の一冊2023/07/06
ゆーさん
2
短編連作っぽい流れ。スカッと感はやや弱め…。2021/05/13