まとまらない言葉を生きる

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紙書籍版価格 ¥1,980
  • Kinoppy

まとまらない言葉を生きる

  • 著者名:荒井裕樹
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 柏書房(2021/05発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784760153497

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内容説明

誰の人生も要約させない。あなたのも、わたしのも。

■推薦
「生きた心地」を求めていいんだ。
「ダメだ」の言葉に抗っていいんだ。
誰でも。言葉で。
――望月優大(「ニッポン複雑紀行」編集長)

強くて安全な言葉を使えば、
簡単に見落とすことができる。
だけど取り零された隙間に、
誰かが、自分が、いなかったか?
――はらだ有彩(『日本のヤバい女の子』著者)


■内容
偉い人が「責任」逃れをするために、「敵」を作り上げて憂さを晴らすために、誰かを「黙らせる」ために言葉が使われるようになったこの世界で、凝り固まった価値観を解きほぐし、肺の奥まで呼吸しやすくしてくれるような……そんな「言葉」との出会いは、まだ可能だろうか?

本書は、マイノリティの自己表現をテーマに研究を続ける文学者が、いま生きづらさを感じているあなたに、そして自らに向けて綴った、18のエッセイである。

障害者運動や反差別闘争の歴史の中で培われてきた「一言にまとまらない魅力をもった言葉たち」と「発言者たちの人生」をひとつひとつ紹介していくことを通して、この社会で今、何が壊されつつあるのか、人間としての尊厳をどのように守っていけるのかを考えていく。

■目次
まえがき 「言葉の壊れ」を悔しがる
第1話 正常に「狂う」こと
第2話 励ますことを諦めない
第3話 「希待」という態度
第4話 「負の感情」の処理費用
第5話 「地域」で生きたいわけじゃない
第6話 「相模原事件」が壊したもの
第7話 「お国の役」に立たなかった人
第8話 責任には「層」がある
第9話 「ムード」に消される声
第10話 一線を守る言葉
第11話 「心の病」の「そもそも論」
第12話 「生きた心地」が削られる
第13話 「生きるに遠慮が要るものか」
第14話 「黙らせ合い」の連鎖を断つ
第15話 「評価されようと思うなよ」
第16話 「川の字に寝るって言うんだね」
第17話 言葉が「文学」になるとき
終話 言葉に救われる、ということ
あとがき まとまらないを愛おしむ

■装画・挿絵
榎本紗香(しょうぶ学園)

目次

まえがき 「言葉の壊れ」を悔しがる
第1話 正常に「狂う」こと
第2話 励ますことを諦めない
第3話 「希待」という態度
第4話 「負の感情」の処理費用
第5話 「地域」で生きたいわけじゃない
第6話 「相模原事件」が壊したもの
第7話 「お国の役」に立たなかった人
第8話 責任には「層」がある
第9話 「ムード」に消される声
第10話 一線を守る言葉
第11話 「心の病」の「そもそも論」
第12話 「生きた心地」が削られる
第13話 「生きるに遠慮が要るものか」
第14話 「黙らせ合い」の連鎖を断つ
第15話 「評価されようと思うなよ」
第16話 「川の字に寝るって言うんだね」
第17話 言葉が「文学」になるとき
終話 言葉に救われる、ということ
あとがき まとまらないを愛おしむ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

75
言葉。いつからだろうか、言葉に対する拘りが出てきたのは・・と考えてみる。明確に、この日からとは言えるものでもない。遠く、想いを馳せると10年ほど前からのように思う。人に伝える機会が増えたこと、いろいろな人的ネットワークが増えたこと。そんな今、改めて考えると、言葉がここまで軽んじられてしまうとは思わなかった。短期的視点だけでなく、短絡的な、憂さ晴らしのような言葉。それを、敢えて使わせようとする人たち。まずは、一人のことを大切に考えて、言葉を使うことから。2021/11/30

太宰治、手塚治虫、橋本治(日本3大おさむ)・寺おさみ

72
少し前に高校の日本史から坂本龍馬が消えるというニュースがあったが、偉人やヒーローは、教科書や戦記に出てくる人たちばかりではない。歴史にはもっともっと人間がひしめいている。偉人はもっと近くにいるし、ヒーローはさっきまでいた。そんな事を考えさせられる語録エッセイ。障害者や公害、ジェンダーの問題に取り組んだ活動家たちの、大切にできる言葉の数々を紹介。軽く読み始めると、心に大事な事が少しずつ積もる。横田弘、田中美津、横塚晃一、花田春兆、緒方正人…知らない人も多い偉人たち。私達は素敵な人を見過ごしながら生きている。2021/09/27

ハイランド

60
私が「障害者との共生を」と言ってもそれは中身のない上辺だけの言葉に過ぎない。私達の周りには、政治家の人を煽り騙そうとする言葉や、ネット上の憎悪や偏見に満ちた薄汚い言葉が溢れている。この本は、いかに私達が見たいものだけを見、聞きたい言葉だけを聞き、社会の歪から目を背けているかを気づかせる。社会的弱者といわれ、役に立たぬといわれ続けた障害者や精神病者、ハンセン病患者達の慟哭にも似た「本当の」言葉が書かれている。その一つ一つが途轍もなく重い。願わくば私のこの口からこぼれる言葉に、一欠片でも誠が含まれますように。2022/03/05

yumi✽.。.:*

38
今、世界からのしかかってくる不穏や不安に、まるまると対面させられた読書。遠い世界と思い込んでいる無責任、想像力の欠如。社会での価値に縛り付けられて、わたしは『こちら側の人』と思い込み、自己中心的な安全を求めて、近眼的に安寧な隣近所をみる。生きにくさは、さまざなたくさんの事情を他人事にみること、内側と外側や上側と下側をつくること、自分が作った狭く偏った世界から生まれるのかもしれない。2022/04/06

pirokichi

33
2021年最後の一冊は書評等で気になった本書。著者は被抑圧者の自己表現が専門の文学研究者。障害者運動家の言葉をエピソードを交えて紹介しながら、近年の言葉の壊れに警鐘を鳴らす。「ある人の生きる気力を削ぐ言葉が飛び交う社会は、誰にとっても生きようとする意欲が湧かない社会になる。そんな社会を次の世代には引き継がせたくはない」。「言葉は降り積もる」、そして「言葉がないこと」‥年末年始を過ごす実家でしずかに降り積もる雪を見ながら、豊かな水資源となり豊穣をもたらすあたたかな雪のような言葉を探し続けたいと思った。2021/12/31

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