戦国期足利将軍研究の最前線

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戦国期足利将軍研究の最前線

  • 著者名:山田康弘【編者】/日本史史料研究会【監修】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 山川出版社(2021/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784634151741

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内容説明

9代義尚から15代義昭までの「戦国時代の足利将軍」をテーマに、各将軍とその時代について、専門研究者がわかりやすく解説。応仁の乱以降、ほんとうに将軍は没落したのか?戦国大名や 天皇と、将軍の関係はどうだったのか?信長の登場で、室町幕府は終わったのか?いま一番おもしろい室町時代研究の最前線。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

22
戦国時代における足利幕府将軍の存在意義とはなにか。この時代に関しては、多くの創作というフィルターによって見ていた事を自覚させられる。後期の足利幕府将軍の存在感が無い、というのは自分の不勉強さを認めなければならない。9代義尚から始まる、足利将軍家の存在感を強めるための戦い。ただ継承されてきたわけではなく、その人生には大波乱の争いが含まれる。足利義昭と信長の関係性。その後の足利家についても、喜連川、平島、そして足利道鑑の子孫である西尾、尾池。戦国時代を語るには、欠かせない存在であることを認識できた。2020/06/28

六点

14
まるで他社から上梓されたようなタイトルである。が、山川出版社から出ているのがちょっとした驚きではある。中世史ブームに参入したのだなと思うと、何やら感慨深いものがある。帯にあるように「決して無能ではなかった」彼らが辿った、100年少しの時代を初心者が通覧出来て、少し時代への理解の整理がついた。前書きで「研究史の概説は煩雑になるので端折った(大意)」とあるが、どの論者でも研究史の薄さを嘆いておられるので書いても良かったのではと思う。無能でもなく、できる範囲で足掻き続けた足利将軍家を愛でる趣味者には最高の本。2020/07/22

さとうしん

14
応仁の乱以後も急激に没落して名ばかりの存在になったわけではなく、15代義昭に至るまで相応の権威を保っていた足利将軍。それを軍事面、裁判、栄転の授与、和平調停など、多角的な視点から描き出す。旧洋泉社の最前線シリーズとは差別化を図ったということだが、確かに読みやすい文章、内容となっている。2020/06/10

ほうすう

13
応仁の乱以降、9代義尚から15代義昭といった戦国期足利将軍がテーマ。当該機における将軍家直属の軍事力や裁判制度、栄転の授与などを取り上げた一般書は貴重で興味深い内容のものであった。 編者の山田先生が初心者に分かりやすくといった方向性を「はじめに」で示されており、確かにそのとおり非常に分かりやすく読みやすい。一方で、もうひと声というところで話がそれてしまうように感じることも多く今一歩踏み込んだ内容についても読んでみたい。マニア向けにならず広い読者層へ向けるのも分かるがその良し悪しも微妙ではないかと感じる。2020/06/15

アメヲトコ

10
応仁の乱後力を失ったと評価されがちな9代目以降の足利将軍について、それなりの役割と存在感があったことを論じた一冊。一般向けにかなりかみ砕いた説明になっていて読みやすいです。編者の山田さんのカラーがかなり強めに全論考に及んでいる印象。2020/07/04

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