内容説明
日本人にも親しまれている中国詩の巨星たち。最初の詩人・屈原から、中国革命の星・魯迅まで、明快に面白く描く詩人伝の決定版。熱気と自省、真情溢れる詩魂を語る――中国最初の詩人・屈原(くつげん)から、中国革命の星・魯迅(ろじん)まで、日本でも親しまれている中国詩の巨星たちの、詩と人生を語る名著。深い考察を、平明に面白く伝える著者の筆から、鮮やかに立ち現れる詩人たちの姿と心。激動の中国史に燦然と輝く詩魂が、現代の日本人の胸にひびく、詩人伝の決定版。李庚(りこう)が描く肖像画入り。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
16
屈原から魯迅まで、中国古今の27人の詩人の作品と特徴、そして生涯を略述したものと、幾人かの詩人とその時代についてのエッセイがまとめられた本。なかなかその詩が読めない魯迅と、女傑・秋瑾の作品に釣られて手に取ったが、有名な唐・宋時代の詩人だけではなく、ややマイナーな元・明・清時代の詩人も多く取り上げてあり、時代に順応し、あるいは抵抗しながら志を詩に紡いできた詩人たちの人生と作品を時に沈痛な気持ちで、時に勇気を吹き込まれるような気持ちで読んだ。詩について分かりやすく書かれた素晴らしい本。もっと読んでいたかった。2023/02/03
大先生
12
陶淵明は自分のための挽歌でいかにも酒飲みらしく「 但だ恨むらくは世に在りし時 酒を飲むこと足るを得ざりしを」と戯けていますが、実際には志を捨てられず、晩年まで眠れない日があったわけです。世を捨てようとして、捨てきれなかったところに、私たちは感動するわけですね。白楽天と蘇東坡の共通点、士大夫としての矜持もいいですね。正しいと信じたことは、憚らずに直言する。例えば蘇東坡は諸葛孔明について蜀を乗っ取ったのはよくないと批判。泣いて斬った馬謖も、もともと劉備が用いてはならぬと言ったのに用いた孔明に罪があると。2025/04/13
内藤銀ねず
7
歴史小説に定評のある著者が残した『ライナーノーツ』。これが文庫で出た時はここに紹介されている詩人たちの作品集は安価なものが少なくて、歯噛みした覚えがあります。 今でこそ岩波文庫の漢詩集が充実してきたので、またぞろこれを引っ張り出してきて大いに参考にします。ここに載ってる詩人の作品集をいつか全部集めてみたい。 でも、昭和の初めくらいまで、日本の学生は漢詩をよく読んでたんですよね。むかしはどうやって作品に触れていたんでしょう?
鴨の入れ首
2
中国戦国時代から近代中国まで、中国文学史に残る著名詩人27人の生涯と作品の概説書です。中国文学に対する陳舜臣さんの造詣と愛情の深さに、改めて中国文学の豊かさを思い知りました。平易な文章で大変分かりやすく、漢詩の世界に対する興味は尽きませんでした。とても面白かったです。2024/04/22
nobito
1
屈原から魯迅までの中国詩人の人となりやエピソードを紹介しつつ、詩を紹介している構成です。最後にそこから漏れた人などを中心に別の切り口で紹介している章もあります。小説家が書いているという事で、エピソードや人となりが簡潔に要領よくまとめられていて興味深く読めました。もちろん漢詩自体の説明も多く割かれていますが、まずは詩人のバックボーンから漢詩の世界に入りたいという考えの人に最適だと思います。また年代ごとに紹介しているという点もあって、漢詩史の流れも大雑把にですが掴めると思います。
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