内容説明
夢の酒を造るために集まった多種多様な十四人。その吟醸酒「修羅の露」に絡み、密室状況で二人が殺された。美酒コンテストでは衆人環視のなか、大胆な殺人が。メンバーの一人、小説家の「私」を中心に真相を探るが、容疑者が二転三転する間にさらなる犠牲者が……。 日本酒をこよなく愛する著者が蘊蓄を傾けながら描いた、味わい深い本格ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
86
勿論、日本酒が大好きなので、楽しみながら読んだ。たまたま当てた宝くじ三千万円で、夢の日本酒「修羅の露」を造る為に集まった14人。やっと出来上がった酒の試飲で、密室の中2人が殺害される。更に酒の品評会では、衆人環視の中での殺人が起こる。かなり有名なベテランなのに、初読みの作家である。何種類もの地酒が、素晴らしい表現で感想が述べられており、呑みたくなる事間違いなし。二転三転する展開は勿論、中々犯人像が推理出来ないどころか、誰が本当の標的だったのか解らない。こうした日本酒ミステリ、シリーズで描いて欲しいなぁ。2019/04/07
いのえむ
0
酒のうんちくが読みたくて。2011/08/30