内容説明
震えているのは自分の声なのに、まるで他人事だった。
悔しさも悲しみも、なかなか追いついてこない。
クリープハイプ・尾崎世界観の赤裸々日記、絶頂の第2弾。
文庫版では、『母影(おもかげ)』が芥川賞にノミネートされ、情熱大陸に密着される日々を綴った2万字の書き下ろし最新日記「芥川賞ウッキウ記」を収録。
日常から溢れたすべての記録。
2020年12月25日
とある小説を読んでいて、
色んなことを思い出した。
それまで届かなかった事、
悔しかった事、
腹が立った事、
今まであたかも自分が
被害者であるかのように
振る舞ってきた。
でも、今回思い出したのは
加害者としての記憶だ。
都合良く忘れていた記憶が
蘇ってきて、愕然とした。
何気なく、確信的に、
自分は人を傷つけてきた。
※この電子書籍は2018年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
14
何か色々あったようですが、詳しく調べず読み進めた。背景とかさっぱり分かりませんが、読みやすいので次もよろしく。2022/03/06
はるき
13
照れると下ネタに走るところにニヤリ(笑)。根っこがかなり真面目な人だと思うんですが、そこのところどうなんでしょう。2022/08/04
水色
1
枕元に置いてて、寝る前に気が向いたらちびちび読んでた。 なので感想と言われると覚えてないのだけれど、尾崎さんの悔しさと嬉しさをいっしょに感じることができて嬉しかった。ストイックなんよなあ。 バンドメンバーの注釈が好き。 クリープハイプのファンクラブに入って1年が経った。 自分が追いかけてる日々の日記も読んでみたいので、第三弾も何卒よろしくお願いします。2022/08/14
natsumi
1
引き続き、尾崎氏の日記は情緒のうねりにもスワローズ愛とバンド愛にも不思議と癒やされる。同世代ゆえ。同性だったら共感の裏返しで嫌だったかもしれない。「二十九、三十」は今もずっと聴いている。2022/06/17
kako **
0
たとえばSNSなんかだと綺麗な部分しか見せない人が多くて見てると焦る事も多々あるけれど、わたしも少し頑張ってみよう、頑張りたいな、ちゃんとしたいな、ちゃんとしなきゃな、って、無理の無い範囲でそう思わせてくれる本。それも尾崎さんの飾らない等身大の文章あってこそ。尾崎さんが日々色んなところに傷を作りながらこんなに頑張ってるんだから、わたしもちょっと頑張ってみよう。2021/09/03