げんじものがたり

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げんじものがたり

  • 著者名:いしいしんじ【訳】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 講談社(2021/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065214084

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内容説明

“今”の京都の声でよみがえる、源氏物語!
「紫式部が隣でおしゃべりしているかのように綴られる、
若き日の「光君」の物語に、ぐっと引き込まれました」
―本上まなみ(俳優・エッセイスト)

「桐壺」帖から「葵」帖までの9帖を原文に忠実に訳した、
作家・いしいしんじによる平安京の大ベストセラー恋愛物語。
京都新聞に連載され大反響を呼んだ「げんじものがたり」が、
大幅に加筆されて、ついに出版!

どちらの帝さまの、頃やったやろなあ。
女御(にょうご)やら、更衣(こうい)やら……ぎょうさんいたはるお妃はんのなかでも、そんな、とりたててたいしたご身分でもあらへんのに、えらい、とくべつなご寵愛をうけはった、更衣はんがいたはってねえ。―――
平安の都で書かれた、文学史上の傑作と称される『源氏物語』。本来「京ことば」で書かれたであろうこの大長編は、昭和初期、与謝野晶子と谷崎潤一郎がほぼ同時期に訳して以来、ほとんどすべて現代標準語で書かれてきました。かつて山折哲雄(宗教学者)が嘆き、司馬遼太郎と徳川宗賢大阪大学教授(御三卿の田安徳川家出身で国語学者、言語学、方言学)が未来に託すほど、『源氏物語』の「京ことば」訳は難しいとされてきました。
実現不可能と言われてきたこの難題に挑戦したのが、ことばに対して真摯に向き合い続ける作家・いしいしんじが抄訳した『げんじものがたり』です。紫式部が今を生きる京都のおねえさんになって、ご近所さんに語り聴かせをしているような、あるいは「完璧なイケメン」光源氏と、彼に関わっていくお姫様たちとの噂話を聞いているような、不思議な感覚。原作に忠実に、かつ「今」を映す瑞々しい言葉で綴られることで、平安貴族たちが夢中になったありのままの「物語」を堪能することができます。
光源氏が誕生する「桐壺」帖から、のちに最愛の女性となる紫の上が登場する「若紫」帖を経て、正妻・葵の上のもののけによる死が描かれる「葵」帖(源氏23歳頃)まで、9帖を抄訳して収録。光(ひかる)君(くん)の若き日の成長譚と、さまざまな姫君たちとの華麗な恋愛絵巻が描かれます。
源氏物語に詳しい人はもちろん、読むことを敬遠してきた人へ。令和に蘇る平安の宮中恋愛劇を、ゆるりとお楽しみください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

57
現代の京都弁で書かれた光の君。チャラい!あの優美な世界がこっぱみじんだ!でも相関関係や経緯はとてもわかりやすくて、姫たちのキャラクターの書き分けも面白い。「源氏物語」の入口としてはアリかもしれない。2024/01/12

kei302

48
京都の人が、今の自分のことばで訳すと源氏物語はこうなる! おもしろい。とても身近なのものに感じられる。「心あてに」と送って「寄りてこそ」と返ってきたときのやりとりも当世女子ふう「きゃあ、かえってきたわ!」「嘘やん、なんてリプしよ!」関西の言葉受け付けない人にはお薦めしません。2023/12/15

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33
静寂さんなど、いろんな作家さんがチャレンジした源氏物語は、ある意味創作部分が多いという。。それでも古典らしい言葉で書かれているのでそれらしく聞こえる。。今時の言葉に京都弁🤗絶対的に面白い試み。おもろいやん💞

瀧ながれ

24
今ふう京ことばで訳された「源氏物語」。テンポが良くて理解もしやすく、読みやすかった。有名な段だけを取り上げているので、元のお話を知ってるからかな、こう訳しますか、というおもしろさもあり、忠実な訳だと思うんだけど、新鮮な気づきも多くあった。声が聞こえるような文章になっているから、男女のかけひきあたりは、黙読しててもなんか照れちゃったな。2021/09/28

まさ

21
いしいしんじさんによるカジュアル現代語訳(京都弁)の源氏物語(抄本)。読みやすい。でもこうも印象が変わるか。光源氏、そうか…。冒頭の人物紹介のページから主要登場人物の人柄も見えてくるので、それぞれどのような関係かもわかりやすいです。ここで興味を持って、本格的に源氏物語の世界へーとなるかな。全編をいしいしんじ本でも読んでみたい。2024/01/21

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