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内容説明
母を旅する女性へ、心に響く言葉の贈り物。
「より良いゴールへと目標に向かって歩く道は、歩き方ばかりに捉われがちになります。けれども、歩き方すら知らない道は足許の小石にも目が行き、傍らの花にも心が動かされ、小さな発見を追って、珍しがり、面白がり、感心したり、驚いたりしているうちに、そのような歩き方、生き方それ自体が<私>という者をかたち作っていったのでした」(本文より)
育児に悩みながら「母という旅を続ける」女性たちに永年にわたり寄り添い、はげまし続けてきた詩人・浜文子さん。雑誌edu創刊号(2006年4月号)から2013年1月号まで連載された、浜さんのエッセイ『母を旅するあなたへの手紙』の中から、母として生きる心構え、子育てに悩む母親たちへのエールなど、心に留めておきたい言葉を見出しとしてピックアップし、アンソロジー風に再編集しました。新米ママや子育てに悩む母親たちはもちろん、子どもを幸せにしたいと願うすべての母親たちへ向けた心に響く応援エッセイです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
50
浜さんの子育てのエッセーは、以前新聞の連載コラムで目にしていました。子育てに悩む母親への暖かい目線は、まさに古き良き時代のおばあちゃんの言葉。子供を産んですぐに母性が生まれるなどという、出産経験のない男性産婦人科医に痛烈な言葉のパンチもあったり。産後不安にかられたり、自信を失ったりすることは不自然なことではない、むしろ何にでも病名を付けてひとくくりにするような世の中を憂えるそこに私も共感しました。2015/03/14
しこちん
13
eduの連載をずっと心待ちに毎月購読していた時期がありました。仕事に育児に家事にと、さらに育児の場面ではわが子をどうすれば立派に成長させられるのかと自問自答していた日々があり、勝手に切羽詰まった私をまるで少し落ち着いてとなだめてくださるような、そんな浜文子さんの 連載。今は連載も終わり、子供も大きくなりました。この時期に手にとる機会があって再読できた事はとても幸運でしたが、振り返るという作業の中、心が少しチクんともなり。完璧な母業できなかったなと反省もするのです。2016/07/23
二条ママ
7
図書館本。読んでいて、しんみりに感じる時が多かった。子育て絶賛最中の自分に、今を見直す余裕を渡してくれた。2024/02/26
M K
1
母親としての有り方について参考になった。2022/10/30
はな
1
図書館でたまたま見つけた本。子どもを産んで、自分自身が命を繋ぐ存在であったことに気づく気持ちわかるなぁ。なんだか女の子もいいなぁと思った。今の毎日毎日がかけがえのない、一生思い返す大事な大事な時間ってわかってるけど、でもー!やわ。2017/02/08