孤高のハンセン病医師 - 小笠原登「日記」を読む

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孤高のハンセン病医師 - 小笠原登「日記」を読む

  • 著者名:藤野豊
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 六花出版(2021/04発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784905421955

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内容説明

「癩病は治癒する」「癩は強烈なる伝染病には非ず」――らい予防法廃止から二〇年、ハンセン病国家賠償訴訟熊本判決から一五年。ハンセン病患者をことごとく療養所に収容しようとした癩予防法のもとで、自らの医学的知見にしたがい、絶対隔離の必要なし、と療養所外での自宅治療・通院治療を敢行した医師・小笠原登の「もうひとつのハンセン病治療」。その思想と実践を、遺された日記・諸資料を駆使して検証、実体に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Schuhschnabel

2
高木兼寛とともに、公衆衛生界隈では有名だが一般にはほとんどその存在を知られていない人物、小笠原登。その人生を当時のハンセン病政策や社会状況との関係から論じている。著者によれば、小笠原と他のハンセン病医師とを分かつのは、ハンセン病の病態理解ではなく、医学的知識に基づく自身の信念をたとえ国の絶対隔離政策と相容れなくてもしなやかに貫いたこと、患者と対等な関係を築いたことにある。京大時代に彼を支えたのは医療者ではなくむしろ宗教者であることが印象的だ。2021/05/15

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