内容説明
「癩病は治癒する」「癩は強烈なる伝染病には非ず」――らい予防法廃止から二〇年、ハンセン病国家賠償訴訟熊本判決から一五年。ハンセン病患者をことごとく療養所に収容しようとした癩予防法のもとで、自らの医学的知見にしたがい、絶対隔離の必要なし、と療養所外での自宅治療・通院治療を敢行した医師・小笠原登の「もうひとつのハンセン病治療」。その思想と実践を、遺された日記・諸資料を駆使して検証、実体に迫る。
「癩病は治癒する」「癩は強烈なる伝染病には非ず」――らい予防法廃止から二〇年、ハンセン病国家賠償訴訟熊本判決から一五年。ハンセン病患者をことごとく療養所に収容しようとした癩予防法のもとで、自らの医学的知見にしたがい、絶対隔離の必要なし、と療養所外での自宅治療・通院治療を敢行した医師・小笠原登の「もうひとつのハンセン病治療」。その思想と実践を、遺された日記・諸資料を駆使して検証、実体に迫る。