内容説明
『ロッキング・オン』創刊、内田裕也マネージャー、ブルーハーツ・尾崎豊・浜田省吾を反核フェスにブッキング、フジロック「アトミック・カフェ」主催、「さようなら原発」10万人集会の運営。
「音楽と政治の融合」を通じて語られる新たなる音楽史。
「市民運動と音楽ファンがクロスする新しい動きを作った中心が大久保さんだった」──津田大介(「アトミック・カフェ」司会)
「古い友人で尊敬できる人間。俺は大久保みたいにはできないもん」──日高正博(フジロック・フェスティバル主催)
アトミック・カフェのデモでは、ブルーハーツが先頭に立ってアコースティック・ギターを弾きながら歌ったりもしていたし、まさにサウンドデモの走りだった。それはSEALDsや反原連とかの運動にも繋がっている、と僕は思ってるんだけどね。
(本文より)
【目次】
音楽と政治の平和なシナジーを目指して
第1章 音楽とフェスに社会的メッセージを
特別対談 津田大介┼大久保青志 芸術を怖がっているのは誰なのか?
第2章 デモと政治をフェス化する
第3章 フェス・デモ仕切りの法則
特別対談 日高正博┼大久保青志 フェス主催者の責任と覚悟
第4章 運動にはかっこよさと美しさが必要だ
あとがき
大久保青志 年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gachi_folk
7
大久保氏や日高氏のように、いい意味で強い偏り(左右ではなく)を持ち、振り切れている者が絡み合うことでフジロックのようなマンモスフェスを成功させるんだな。デモの準備とかも色々と大変なのね。多摩川でフェスもどきをやっていたあの頃を思い出した。2021/06/15
Eiki Natori
5
ロッキングオンを創刊した大久保氏がブルーハーツや尾崎豊を反核ギグにブッキングしたり、フジロックで「アトミックカフェ」など「音楽に政治を持ち込む」企画をした話や東京都議会議員や保坂議員の政策秘書の話や「さようなら原発集会」の話。 アーティストが政治的メッセージを発しないのは、ファンが「幻滅した」とかいう奴が多いかららしい。昔ラフィンのチャーミーがWowwowのドキュメンタリーで「ファンのためにおべんちゃら歌うの?違うでしょ」と言っていたが、おべんちゃらを歌っている「アーティスト」が多いということか。2021/05/29
権力の美学
1
内田裕也と渋谷陽一のエピソードがひたすら心に残るのであった。2021/12/06
ささらもさら
1
ロッキンオン創業メンバーであり、内田裕也の個人マネージャー、保坂展人や辻元清美の政務秘書官などを務め、現在はレーベン企画に務める傍ら様々なイベントにも関わるという、目が回りそうな経歴の人物の自伝。僕はこの本の面白さは、大久保青志という人物の、異様なまでのエゴの薄さにあると思う。キャラが薄いというのではなく、逆に「エゴが薄いという強烈な個性」が浮かび上がっている。「絶対に誰からも嫌われない男」「人助けの大久保」など強烈なキャッチフレーズそのままに、誰の悪口も言わず、淡々とした語り口に人物が滲む。面白いっす。2021/10/14
kimrahimovic
1
第1章の自伝が面白すぎた。ロッキンオン人脈、フジロック人脈は大体押さえているし著書も結構読んだつもりだったけど、その交差する場所にいた大久保氏の事は全く知らなかった。 フジロックではatomic cafeからの流れでジプシー・アヴァロンのプロデュースもされているとの事で、色々納得。 こういう人材が下支えしているからこそ、フジロックには確固たる哲学があり、某邦楽フェスのように圧力に屈して簡単に中止したりしないのだ。 内田裕也とはっぴいえんどの「日本語ロック論争」の曲解を正す、という章は貴重な証言だと思う。2021/05/20