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内容説明
作家・冲方丁が、25年ものあいだ生き残ることができたのはなぜか?「HOWでなくWHYを知ること」「言葉・文章・描写の特質を理解すること」「物語る存在として生きること」。作家であり続けるためのシンプルかつ不可欠な原則を伝える、大人気創作講座の完全書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
76
小説執筆の具体的ノウハウならクーンツの『ベストセラー小説の書き方』がおススメだが、作家として「生き残る」ために必要な発想力と文章力を身につける方法に絞って論じているのはクーンツ本にはない視点。四半世紀もエンタメの第一線で活躍する人だけに、少しでも手を抜くと新人に追い抜かれる厳しい生存競争を熟知しているのだ。さらに確実に原稿依頼に応えるため自己マネジメントの実例も公開しているのは、この手の本では類がない。ネット小説から単行本が出て作家になるのは簡単と思われがちな昨今だが、やはり長く続けるのこそ最難関なのだ。2021/06/14
k5
63
創作指南本を期待していたものの、自己啓発本だったかも。いろんな物事をリフレーミングして哲学っぽくいう感じが少し、読んでいて疲れました。実例が僅かに出る部分は面白く、養老孟司の文章についての話は目からウロコが落ち、サーカスの構成の話はさすが、という感じ。費用対効果的には文庫化してから読みたかった、というのが正直な感想です。2021/10/16
ひさか
33
2021年4月早川書房刊。書下ろし。タイトルに惹かれて。当たり前のことを難解に表現してある。そこに気づかせるのもこの講座の目的なのかもしれません。2021/07/08
tetsubun1000mg
26
最近作家入門の本を読んだのは「三浦しをん」さんだったが、解説の仕方が全然違っていた。 しをんさんはアナログ的で感情に訴える書き方だった記憶がある。冲方氏はポイントを箇条書きにして順に解説が入る書き方で文系と理系位の違いを感じる。単に正確に違いかもしれないが? 冲方塾という企画講座で全12回の講座をまとめたノウハウ本。 書きたい気持ちを持っていない私には難しい内容だったが、冲方氏の年間総執筆枚数が2345枚、月間195枚、1日平均6,5枚という仕事量を25年も続けてきた作家だという事実に驚いてしまう。2021/07/25
Tenouji
26
パッと見、あっさりした内容かと思い聞きや、ガッツリした内容だった。書き続けることができる作家がいるならば、読み続けることができる読書家とはw。そういえば、moveし続ける登山家、という話しもあったっけ。2021/04/27