内容説明
腸内細菌の研究ではウンチの分析が欠かせません。およそ半世紀にわたってウンチと格闘し続けてきた著者の研究人生は、まさにウンチと一心同体!? 本書では研究秘話とともに、腸内細菌と健康・美容に関する最新知識をご紹介。腸内細菌がいかに健康と深く関わっているのか、理想のウンチの作り方から研究の最前線まで、楽しみながら健康知識を高められるオモシロウンチエッセイ!
目次
はじめに
第一章 腸内細菌研究との出会い
第二章 二一世紀は腸の時代
第三章 長寿菌と生活習慣
第四章 腸内細菌研究の最前線
第五章 新型コロナに腸能力で対抗する
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bonbon99
18
著者は子どもが好きなうんちを研究してきた第一人者。腸は第二の脳と言われて、腸内細菌やオキシトシンなどの神経伝達物質に関わる臓器。まだわかっていない点が多く、これからのことが多いが、腸内のバランスが重要とのこと。悪玉菌・善玉菌やその他の菌との関わり。腸内環境によって、病気を引き起こすことがわかっており、運動や食事・睡眠が重要となる。やはりこの三つ。食物繊維と野菜を取り入れるのはマストとのことで、食生活は改善したい。2021/03/06
glaciers courtesy
8
もう少し学術的な内容を期待したが、そのような内容ではない。「おわりに」にあるように「いままで書いてきた腸内細菌とウンチについての啓蒙書ではなく、私のライフストーリーとからめたウンチ物語」なのであった。感想としては腸内細菌に関してはまだまだ分からないことだらけなのだなあ、ということだ。雑学的には面白いネタはたくさんある。帝王切開で産道を通過しないで生まれた赤ちゃんは、母親の細菌をもらい受けない」とか「動物のなかでも便秘をするのは人間だけ」とかあるが、最大の知識は脳はもともと腸から生まれたのだ、という見解だ。2021/11/05
くらーく
4
腸内細菌の詳細は、他の本を読むとして。研究者の人生って面白いねえ。どうして、酪農学園大学から理研に行ったのか。そして、現在は複数のスタートアップの顧問になっているのか。この分野の第一人者だものねえ。最初は極めて冷たい扱いだったのに。時代を読んだと言えば言えない事もないだろうけど、ご縁を素直に受け入れて、懸命に研究を進めた成果なんだねえ。さすがに、ウンチを飲んじゃった研究者はそうそういまい。2021/06/08
Go Extreme
4
腸内細菌研究との出会い:理想のウンチとは ウンチの臭いと食べ物 腸内細菌のバランス 通り過ぎてゆく乳酸菌 21世紀は腸の時代:セカンド・ブレイン セロトニンが腸でつくられている! 腸内細菌と行動の関係 脳の大もとは腸 長寿菌と生活習慣:食生活と長寿菌の関係 脂肪の摂り方 腸内細菌研究の最前線:遺伝子解析という新たな手法 男女のウンチの違い 新型コロナに腸能力で対抗する:新型コロナウイルスと腸内環境 適正な免疫力で防御 免疫力のバロメーター 高い腸能力を求めて2021/04/02
Asakura Arata
4
「長寿菌」を増やすために、切り干し大根を食べていきたい。2021/02/18