内容説明
第6回ネット小説大賞受賞作!
“メシ友”から恋人へ。お弁当が結ぶ、ちょっぴり鈍感でのんびり屋さんの恋愛ストーリー!
札幌の企業に就職し、新生活をスタートさせた料理男子・播上。昔から料理好きで毎日弁当を持参していた播上は、ある日弁当袋を手に暗い顔の同期の清水に気づく。声を掛けると「仕事も順調、お弁当もしっかり作っている播上君に比べて、私なんか……」と落ち込んでいた。励ますべく、おかずを一切れプレゼントしたことから、二人は“メシ友”となる。波乱の会社員生活。清水に励まされ癒やされる日々だったが、いつの間にか生まれていた彼女に対する恋心に気づき――?
(目次)
一年目 豚肉のごま味噌焼きとホウレンソウの炒め物
二年目 カボチャ餅とパンプキンパイ
三年目 ハンバーグの食べ比べ
四年目 鶏の唐揚げとポテトサラダ
五年目 だし巻き卵とチョコブラウニー
六年目 初めてのディナー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
119
二章を読むまで気づきませんでしたが、二章のタイトルが「2年目」?!そこで、はっと気づいて帯を読み直したら「ディナーに誘うまで6年」!!一章につき1年、22歳で出会って、28歳。。最初の方を読んでいる時は気の毒。。と思って読みましたが、考えてみると、毎日のようにお昼を一緒に過ごしていて、家でもいつもお互いのことを考えながら料理しているんですよね。これ、結構幸せな恋愛なのかも?それにしても変わってる。。でもよかったです。2021/06/28
よしのひ
70
たまたま寄った本屋で目が合った作品で衝動買い。うむ、今作に出会えて良かった。ひたすら幡上と清水のお弁当の話だがそれが良い。藤田や渋澤の距離感もまた心地よく、ストレスのない読書タイムであった。何が1番美味しそうだっただろう……ハンバーグも食べてみたいし豚のごま味噌焼きも美味いに決まってる。清水が作ってきてくれたブラウニーも間違いなく美味しい。幡上と清水が鈍感ということもあるが、ただただ料理の話っていうのが最高であった。2023/05/17
うっかり呑兵衛
63
Web版原作既読。森崎さんの小説のカップルのゆったりした関係性はどれも好き。帯に原作の題名が活かされているのが粋。原作を読んだのは大分前なので、じっくり進んできて実った関係が続編でどう展開するのかが改めて楽しみ。2023/01/28
ぶんこ
51
同期入社の播上君と清水さんが「メシ友」となって6年。お互い社外でのデートもなく、私服姿の清水さんを見たのも2回だけ!清水さんにとっては「メシ友」としてのお互いが心地よかったのでしょう。また播上君の誠実さも安心材料でしょう。彼の故郷での居酒屋の女将さんになることは、大きな決断がいったと思われます。それだけに社食でのプロポーズ、結婚式も新婚旅行も無いのは、清水さんが可哀想と思ってしまうのです。2023/02/14
よこたん
50
“食器を洗って、それから明日の弁当の仕込み。やはり料理をしている時が一番楽しい。なんのかんの喧しい連中はいるけど好きでやってることだから放っておいて欲しい。もてなかろうが付き合い辛かろうが関係ないだろうに。” 会社のお昼休み、手作りのお弁当で繋がるメシ友関係が、月日を重ねて気持ちが変化していく。それにしても、料理上手な播上君。単なる堅物かと思っていたら、そうでもないとわかってホッとした。そして清水さんの仕草がかわいい。総務課のお仕事あるあるも、ジワリと楽しい。お弁当のおかず作りの参考書にもなりそうな一冊。2021/10/09
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