アースダイバー 神社編

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍
  • Reader

アースダイバー 神社編

  • 著者名:中沢新一【著・写真】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 講談社(2021/04発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065217757

ファイル: /

内容説明

人気シリーズ「アースダイバー」が、いよいよその関心の中心である、神社を取り上げます。
生命にとっての普遍的聖地に加えて、ホモサピエンス・サピエンスにとっての聖地、そして古代の日本列島に居住した縄文系と弥生系(倭人系)にとっての聖地(のちの神社)の心的・歴史的な構造を探っていきます。
主な取扱い神社は、以下の通りです。
大日霊貴神社(鹿角大日堂) 諏訪神社 三輪神社 出雲大社 和多津見(海神)神社 志賀島神社 穂高神社 伊勢神宮などなど。
神社に残された祭儀に秘められた思考を遡っていくと、アメリカ先住民、アジアの少数民族、ネパール、東南アジアなどとの深つながりが明らかになります。
また、同時にこの列島に数万年にわたって繰り広げれてきた、われわれの祖先の前宗教的・宗教的思考の根源とその展開が解明されていきます。
山とは、海とは、蛇とは、太陽とは……。
歴史の無意識の奥にしまいこまれた記憶を甦らせる魂の冒険へ、いざ。

目次

プロローグ 犬の聖地

第一部 聖地の三つの層
    第一章 人間の聖地
    
    第二章 縄文原論
     
    第三章 倭人の神道


第二部 縄文系神社
    第四章 大日霊貴神社(鹿角大日堂)
        東北の続縄文   地名起源伝説
        太陽神の聖地に建つ大日堂
第五章 諏訪神社
        縄文の「王国」   蛇から王へ
        御柱祭りの意味
第六章 三輪神社
        ナラの原像   血と酒の蛇
        蛇と鑑の確執
第七章 出雲大社
        蛇   タマ
        神話の建築


第三部 海民系神社
第八章 対馬神道
    はじまりの島   ムスビの神
    渚の神話学
第九章 アヅミ族の足跡
    海の民の末裔   日本海ルート
    太平洋ルート   
第十章 伊勢湾の海民たち
    太陽の道   海人と鳥


エピローグ 伊勢神宮と新層の誕生

目次

プロローグ 犬の聖地
第一部 聖地の三つの層
第一章 人間の聖地

第二章 縄文原論

第三章 倭人の神道
第二部 縄文系神社
第四章 大日霊貴神社(鹿角大日堂)
東北の続縄文   地名起源伝説
太陽神の聖地に建つ大日堂
第五章 諏訪神社
縄文の「王国」   蛇から王へ
御柱祭りの意味
第六章 三輪神社
ナラの原像   血と酒の蛇
蛇と鑑の確執
第七章 出雲大社
蛇   タマ
神話の建築
第三部 海民系神社
第八章 対馬神道
はじまりの島   ムスビの神
渚の神話学
第九章 アヅミ族の足跡
海の民の末裔   日本海ルート
太平洋ルート
第十章 伊勢湾の海民たち
太陽の道   海人と鳥
エピローグ 伊勢神宮と新層の誕生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

36
友人に勧められて。神社、縄文、日本人のルーツ。キーワードはすごく自分の持っている興味と近いし、内容もなかなか面白いんだけれど、導きだされるものには違和感があり、納得できない自分がいる。それはこの人がどちらかといえば思想家であり、考古学者の視点があまり感じられないからかもしれない。吉野ケ里遺跡の発掘を先月からワクワク待っていた自分は、土とホコリのにおいがするものをもっと見たいのかな…。2023/06/06

Tenouji

22
縄文時代の学説:捉え方が変わってきたので、少し古く感じられる言説もあるが、聖地に対する特異的なイメージは十分伝わってくる。アルプス山脈のような厳つい山ではない、三輪山のような山がなぜ信仰の対象となるのか…再生のイメージをどのように持つのかは、今の時代こそ必要としてるんじゃね、と思いながら読んだ。2022/04/24

koji

20
縄文・弥生に遡って日本人を考察した書。3つのキーワードで纏めました。まず日本人の「物分かりのよさ」。それは、海を渡ってきた倭人が縄文人が住む日本に居住する時、互いに分かり合えた内面性を表す言葉。これは第1のキーワード。次に「国家との距離」。対馬人の考察から、「国家に組み込まれることを嫌う倭人の精髄」を読み説きます。これが第2のキーワード。最後に「日本の建国過程で起きた政治的階層化の下に眠る縄文の心」。日本の神社(特に伊勢神宮)の地形・習俗から、今でもこれが眠っている事が分かりました。これが第3のキーワード2022/03/15

みのくま

6
日本史を縄文にまで遡る場合の多くは西日本と東日本を分けて語りがちである。だが本書は従来の著者の主張通り環太平洋圏で大きな枠組みを作っている為、日本列島全体を語る事ができている。事実、西日本から東日本全体で琥珀やメノウといった物産取引は活発であった。そして縄文人や倭人(弥生人)のメンタリティを対立するものとして描いていない事も注目に値する。相違はあるが根本は同じ宗教を持っていたからこそ同化していったのかもしれない。だが原神道の姿がどうであったのかはブラックボックスであり、著者の断定口調には注意が必要である。2024/05/24

ロータス

4
とても面白かった。縄文人の思想とギフトエコノミーの思想、太陽神の性別とその成り立ちなどを、最近読んだり買ったりした本と絡めて考えることができた。真偽うんぬんよりも「こういう視点もあるのか!」と瞠目させられるところが良い。2021/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17752404
  • ご注意事項

最近チェックした商品