社会起業家 - 「よい社会」をつくる人たち

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社会起業家 - 「よい社会」をつくる人たち

  • 著者名:町田洋次
  • 価格 ¥640(本体¥582)
  • PHP研究所(2021/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569613604

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内容説明

「社会起業家」とは、「医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業として行う人たち」である。社会的使命をもった事業を起業したり、既存の組織に属しながら行き詰まった社会的事業を活性化したり、また、非営利組織をプロとして運営するなど、その活動スタイルは様々である。このような人たちの存在は、90年代後半にまずイギリスで紹介された。マクロ公共政策と手厚い社会保障を柱とする従来型福祉国家に替わって、自立型福祉システムを構築し、社会を活性化する存在として注目されたのである。いま日本でも、単なるボランティアや経済的利益だけを追求する起業家とは違う「社会起業家」が現れはじめた。荒廃したコミュニティの再生、高齢者介護の新サービスなど、自らの事業に対する使命感、卓抜した創造力、そして強力なリーダーシップを発揮して「よい社会」を目指す彼らの活動を通して、21世紀を担う新しい生き方・働き方を提案する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arowana

8
なるほど。オールドエコノミーからニューエコノミーへの転換が叫ばれる今の時代、ITは強力な武器であり、楽観主義なチャレンジ精神をもった若々しい起業家はこの分野では水を得た魚に変ずる望みが高い有望株であるらしいです。「脱ネガティブ」の発想力は常に「創造的破壊」という驚異的な生き残り戦術の源であるといえるのでしょう。2013/11/30

らっそ

3
組織にとって「使命の自然増殖」と「延命策」の違いは何かを考えたい 気になる一文:われわれ日本人は、手法の新しさだけに満足してしまう悪いクセがあるが、最も重要なのは、その道具を用いて何の価値を創造したかと言うことにある/倒産した市の再建には、特別なやり方があるわけではなく、新産業を起こすしか方法はない/市場経済と社会経済を分け、後者には市場経済の原理を適用しない/紀藤さんは幼稚園から自然教育へ手を広げたが、その転換には必然性があった。いわば使命の自然増殖が起こったのであり、このような進化は大変望ましい2012/08/11

taming_sfc

3
町田洋次先生による2000年の著作。具体的な例もふんだんにもりこまれた読みやすい文体の中に、はっきりとした意図があるとすれば、それはNGO/NPO論とソーシャル・アントレプレヌールの違いを読者にはっきりとわからせようとするものである。そのため、市場の失敗、政府の失敗をふまえて、公共政策分野を従来型非営利組織に任せるのか、それとも社会的起業家のようなものを想定するほうがよいのか、社会経済体制の変化とともにビジネスのあり方を提起する注目の一冊である。2012/03/19

TAKAMI

3
社会起業家とはどのような人か?ということをイギリスやアメリカからのルーツを探りながら紹介した本。従来のNGOとは何が違うのか?といったことを知り、参考になった。初めて社会起業家について知りたいという人にはオススメできる。10年ほど前の本なので、最近の本も読んでみようと思った。2011/05/26

ジョシカワ

3
社会起業家とはどのようなものなのかを、世界各国の事例を元にしながら説明。社会起業家についての研究者も数多くいるらしくて、その内容についても要約されていて、わかりやすい。社会起業家は、ただのボランティアでは成立しない。経済・文化・社会についてのあらゆる知識を備え、それを社会全体に還元することができる人間こそなるべきもので、ただ社会を良くしたいと思ってるだけでは駄目ってのが、この人の主張。正直、社会起業家になりたいと思っていた自分としては、生半可な気持ちでやったらあかんねんなと知る、いい機会になった。2011/04/16

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