内容説明
1920年代のアメリカでは、禁酒法の影響で犯罪が激増しているにもかかわらず、未だ直感や不充分な情況証拠に頼る捜査が主流だった。そんな時代に、捜査に科学的手法を導入した犯罪学者がいた――その男の名は、オスカー・ハインリッヒ。数々の難事件の捜査に、筆跡や弾道、血痕パターンの分析など、現代では当然のように思われている技術を用いたオスカーは、いつしか“アメリカのシャーロック・ホームズ”と称されるに至った――。全米を揺るがした列車強盗事件、有名喜劇俳優が容疑者となった殺人事件など、実際にオスカーが手掛けた事件を紹介しながら、知られざる科学捜査の歴史と、そのパイオニアたる人物の生涯を描く、瞠目のノンフィクション!/【目次】プロローグ 記録文書からの物語──拳銃、顎骨、そして愛の詩┴第一章 血まみれの現場──アレン・ラムソンの浴室の事例(1)┴第二章 天才──オスカー・ハインリッヒにとっての悪の源の事例┴第三章 異教徒──パン職人の筆跡の事例(1)┴第四章 パイオニア──パン職人の筆跡の事例(2)┴第五章 非難──人気俳優の指紋の事例(1)┴第六章 憤慨──人気俳優の指紋の事例(2)┴第七章 二重の十三──大列車強盗の事例┴第八章 悪の化学──計算高い化学者の事例┴第九章 断片──ベシー・ファーガソンの耳の事例┴第十章 引き金──マーティン・コルウェルの銃の事例┴第十一章 断罪された者──アレン・ラムソンの浴室の事例(2)┴エピローグ 解決済みの事件┴謝辞┴解説=三橋曉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
9
事例をもとにアメリカのシャーロックホームズと呼ばれた科学捜査官の功績が紹介されている。 パイオニアはなかなか認知されないというセオリーどおり 科学に基づいた捜査結果が受け入れられないというもどかしさを感じた。2023/12/13
cocolate
4
科学的手法をいかにして世間に認知させるかということなんでしょうかね。そのためのいろいろなアイディアもだしているしさすがパイオニアです。質の悪い専門家と一緒にされたくない、でも一般に認知されたい、ストレスたまりそうです。2022/04/03
Go Extreme
4
血まみれの現場―アレン・ラムソンの浴室の事例 天才―オスカー・ハインリッヒにとっての悪の源の事例 異教徒―パン職人の筆跡の事例 パイオニア―パン職人の筆跡の事例 非難―人気俳優の指紋の事例 憤慨―人気俳優の指紋の事例 二重の十三―大列車強盗の事例 断片―ベシー・ファーガソンの耳の事例 引き金―マーティン・コルウェルの銃の事例 断罪された者―アレン・ラムソンの浴室の事例2021/07/15
げんさん
2
アメリカのシャーロック・ホームズことオスカー・ハインリッヒの半生を描く。時代は禁酒法下の1920年代。この頃呑みたい人は医療用アルコールまで手をつけていたとは。 薬局のチェーン店<ウォルグリーン>はその収益で、店舗数を20~500以上に増やしたのか。2021/10/13
をとめ
0
電子2021/06/07
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