創元推理文庫<br> 誘拐

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創元推理文庫
誘拐

  • ISBN:9784488296056

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内容説明

管内の美術館から子どもがひとり消えた。愛称はドド、バットマンのフィギュアを片時も離さない十歳の少年だ。激高しやすいロマーノと気取り屋アラゴーナのコンビが初動捜査を進めるうち、事件は誘拐らしき様相を呈してくる。いっぽうロヤコーノ警部が担当するのは、スポーツジム経営者夫婦の自宅が空き巣にはいられた一件。室内は荒らされているものの、金品が盗られた様子はない。さらに副署長が独自に調べる一連の自殺案件にも新たな展開が……。ナポリの街で同時進行する事件をP分署の型破りな刑事たちが追う、〈21世紀の87分署〉シリーズ!/解説=川出正樹

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

73
まずは言いたい、ここで終わるなら次作が出るまで読まなかった!失敗した。こんなに面白い作品なのに。やっとややこしい人物名と背景を思い出したのに…。今回もチームが追う事件は2つ。10歳の少年の行方不明は誘拐、資産家の孫とわかる。空き巣事件では盗られたものがない。どちらも胡散臭い。事件とは別に、チームの面々のプライベートも前作と同様に興味深い。が、事件だけを追いたい人には面倒かもしれない。…次作までまた一年待つのかなぁ。2021/05/29

タツ フカガワ

62
資産家の10歳の孫の誘拐事件にあたるのは、アメリカTVドラマの刑事に憧れ親族のコネで警官になったアラゴーナ刑事と、怒りを自制できない“ハルク”の異名を持つロマーノ刑事。信頼が失墜したP分署の“ろくでなし刑事”の二大巨頭だが、このシリーズ2作目ではアラゴーナの活躍が楽しい。さらに誘拐首謀者も意外だったが、この結末は賛否両論かも。それにしても7人の刑事たちの造形が鮮やかで、それを読むだけでも面白い。2025/03/05

ひで📚🏈

59
えっ⁉️こんな終わり方⁉️モヤーっとしてます(笑)各キャラ設定も馴染んできていい感じになってきた!アラゴーナがいい味出してます(笑)ロヤコーノとロマーノが途中でごっちゃになるという事件が発生しました(汗)今回の件といい神父さんと副署長の件といい次作に期待…って感じてお願いしたいです。とりあえずこのシリーズ面白いのでおすすめです。2021/08/09

coolgang1957

54
USAやUKの小説でさえ人名を把握するのに四苦八苦してるオッチャンにイタリア人の本を読めって言うのが間違ってたように思えてならん。なんで覚えにくいのか🤨警察小説やのにマフィアは出てこん(シチリアの娘は居たけど〜)し、事件より7人の警官の恋愛事情に重きを置いてる感がする。何しろ犯人一味の片割れを推理するのに300ページを費やすとは、どういうこっちゃ🤨これやったら、毛利小五郎おっちゃんでも役に立ちそうやで🤣それに旧ユーゴ難民やロマ差別も気になるなぁ。イタリアの闇か……で、これは悲しい結末やったんか?2021/08/30

空猫

46
P分署第2弾。やっと読めた。今回は少年の誘拐と空き巣、それから自殺の話。7人のキャラもそれぞれ良い味出してきた。所轄内で起こるやりきれない事件事故の描写があったり、五月がどーたらっていう詩的な表現があったり、結局こんなラストで続編へと繋げるのはチョッとズルい。捜査はな~関係者を洗いざらい調べるものでは?と少々疑問だった。謎解きよりも人間ドラマ、群像劇として読むべきかな。もちろんこのシリーズは読み続けたいっすよ。2021/08/25

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