少女と少年と海の物語

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少女と少年と海の物語

  • ISBN:9784488011079

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内容説明

激しい嵐で乗っていたヨットが転覆。小さな手漕ぎボートで漂流していた少年ビルは、やはり嵐で遭難したらしい一人の少女と出会う。少女はベルベル人のアーヤ。ビルは乏しい食料を彼女と分け合い、アーヤはビルに物語を語って聞かせる。絶望が襲うなか、二人は心を通わせ、物語の力がビルの心を救う。だが食料は尽き、死の危険が刻々と二人に迫っていた……。極限状況下の少年と少女の運命は。カーネギー賞最終候補にもなった感動の大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃちゃ

119
少年ビルと少女アーヤは出会った、手漕ぎボートで漂流する大海原で。乏しくなる水や食料。襲いかかる大自然の脅威と試練。極限状況の中で生きるとはかくも苛酷なことなのか。けれど、二人は言葉の壁を乗り越えて心を通わせ生きることをあきらめない。死の恐怖と向き合う中で、物語ることが生きる希望となってゆく。「お話は大事なの。食べものと水が大事なように」アーヤが語る千夜一夜の物語は、絶望の日々にあって闇を照らす一条の光となる。その希望の光に照らされて困難に果敢に立ち向かった二人。最後のアーヤの手紙には胸がじんと熱くなった。2021/09/23

アン

111
嵐でヨットが難破し、大西洋を手漕ぎボートで漂流するイギリスの少年ビル。彼はベルベル人の少女アーヤと出会い、力を合わせ生き延びようとしますが…。貧しい食料、酷暑と渇きと疲労。太陽や海の恵みは時に容赦なき脅威となり、茫漠と広がる海に潜む危険が迫力をもって描かれています。極限状態を彷徨いながら、アーヤが語る物語世界は束の間の安らぎを感じ魅力的。過酷な試練、残された選択肢と決意。少年と秘密を抱えた少女が絶望の中で探す一筋の光、それは信頼という愛。星々を繋ぐ光のように二人を結び、物語を照らし続けてくれますように。 2021/06/29

☆よいこ

87
YA。漂流サバイバルもの▽ヨットが嵐にあい、ひとりでボートに取り残されたイギリス人の少年ビルは樽に掴まり漂流していた少女アーヤを拾い上げる。ビルとアーヤは少ない食料を分け合い、蒸留で水を作り懸命に生きる。お互いの言葉を教え合い、アーヤはカタコトの英語でシェヘラザードの物語を語った「お話は大事なの。食べものと水が大事なように」ウミガメを捕まえ食べる。無人島に流れ着き、同じく流れ着いた男と暮らす。しかし男はアーヤを脅しアーヤの宝石を奪おうとした。ふたりは再び海にでる。「タニルト(天使)」と名付けた船は進む▽2022/09/06

美紀ちゃん

84
すごい。海で嵐が来て遭難。わずかな食料と水を分け合い生き延びる2人。亀を見つけて、抵抗があったが生きるために食べる。飢餓状態だったから、美味しくてたくさん食べた。食べたおかげで元気が出て、自分が強くなったような気がして気分も上向に。死の一歩手前という極限状態。サメと戦い右足の一部を失い気絶した少年は、目が覚めたとき 病院のベットの上だった。少女と困難を乗り越え生き延びたのに、その少女はいない。探しに行かないと!すごいストーリー。初めからラストまで、力が入ってしまうような読書体験は、久しぶり。一気読み。2021/09/11

Nyah

59
漂流譚/カナリヤ諸島付近で大人とヨット訓練をしていた少年達。突然の嵐。救命ボートに乗り損ねたビルは、テンダーボートに乗りヨットから脱出する。そのまま漂流していると他の船で難破したらしい樽の少女を救出する。少女はベルベル人のアーヤ。ビルとアーヤは乏しい食料を分け合い、言語も違う中、知恵を絞り生きる。アーヤはシェヘラザードの話を語り聞かせる。島に流れ着くが、やはり救助は来ず、自分達で元の世界を目指す。/極限状況下アーヤの物語で希望をつなぎ、団結する。しかし、海上は過酷で、2人の世界は常に死と隣り合わせで脆い。2021/10/20

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