トラウマと共に生きる - 性暴力サバイバーと夫たち+回復の最前線

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トラウマと共に生きる - 性暴力サバイバーと夫たち+回復の最前線

  • 著者名:森田ゆり【編著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 築地書館(2021/04発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784806716129

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内容説明

子ども時代の性暴力被害サバイバー達の赤裸々な証言と、トラウマと共に生きる豊かな知恵と躍動するいのち。この問題に先駆的に取り組み続けてきた著者が、世界の最前線の視点と支援の具体的方法を提示する待望の書。

目次

パートI 苦渋の日々を経て、今トラウマと共に生きる
1、子どもたちを被害者にも加害者にもしないために 柳谷和美
  「どうやって回復を支えたのですか?」 田村展将
2、ワタシハ……多重人格だった 鈴木三千恵
  我が家はいつもソーシャルディスタンス 鈴木健二
3、未来は一つじゃない 工藤千恵
  地雷は続くよ、どこまでも(笑) 工藤陽一
4、100人以上の人格たちとの対話:小児期マインドコントロール下の性暴力と加害の強制 サンザシ
5、同意のない性行為は性暴力です 山本 潤

パートⅡ 理解とケアの最前線 森田ゆり
1、子ども時代の性暴力被害の長期的影響
サバイバーからスライバーへ
PTSD発生率の高さ
身体への影響──中枢性過敏症候群(CSS)という新パラダイム
ACE(逆境的小児期体験)研究紹介で忘れられていること
ポリビクティム(多重被害)
性暴力の回復における愛着対象の力
心の応急手当

2、トラウマを癒すとは
癒すという言葉のルーツ
現代人の不安
外的自然と内的自然
七層の出会い
癒しとは出会っていくこと
ボディートーク
インナーファミリーの円卓会議
イメージ催眠セラピー
男性サバイバーにとっての内なる子ども
ヨーガと瞑想の効果
ヒーリングヨーガ
性暴力サバイバーにはしないポーズ
毎日5分の瞑想のパワー
ヨーガは脳トレ・ヨーガは筋トレ
ALOHA KIDS YOGATM(アロハ・キツズ・ヨーガ)の特徴

3、解離 DID/OSDDそして小児期マインドコントロール
面前DVの絵
3つのF反応 
創造的な生存戦略
小児期マインドコントロール
鳥かご論

4、性加害をした罪悪感
自分を許すセレモニー
トラウマの再演
強制された性加害

パートⅢ 今、子どもの被害をトラウマ化させないために 森田ゆり
1、性ヘの健康な興味か性化行動か
4つの基準
対話力
あなたにもできる心の応急手当
聴く(耳 十四 心)のパワー

2、性暴力を受けた子どもの話を聴くプロトコル
開示は一連のプロセス
被虐待児との対話の技法
してはいけないこと
「性的虐待順応症候群」を再び

3、性加害する子どもの回復「MY TREE ジュニア・くすのきプログラム」
子どもの性被害の加害者の半分が子ども
加害からの回復は被害のケアから
怒りの仮面

4、「小児性愛」という訳語は死語に
翻訳語「小児性愛」がもたらしている深刻な被害
奈良市小一少女誘拐殺人事件の加害者
ペドファイルも性の多様性?

あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takanori Murai

31
幼い頃に受けた性暴力、そしてそのトラウマが生みだす、悲惨な連鎖。被害者が黙することが常のこの問題、貴重な体験談である。本書ではその夫たちのコメントも合わせて取り上げられている。理解と協力が大きな力となっているようだ。 さてあなたのパートナー、あるいはパートナーとなる人が性暴力によるトラウマに苦しんでいるとしたら、その援けになれるでしょうか。あなたの子ども、または身近な子どもたちが性虐待の被害にあったら、或いは加害者になったときに正しい初期対応ができるでしょうか。この本を考えるきっかけとしてほしい。2021/02/03

ひろか

5
第1章はサイバーによる自叙伝。第二章は、専門治療について。いずれも、これまでの森田ゆり氏の著書と繋がってはいるものの、いつまでたっても新鮮2021/01/24

Go Extreme

3
性暴力サバイバーと夫たち+回復の最前線 トラウマと共に生きる 理解とケアの最前線:子でも時代の性暴力被害の長期的影響 サバイバー→ストライバー PTSD発生率 身体への影響・中枢性過敏症候群=CSS ポリビクティム=多重被害 心の応急手当 トラウマを癒す 現代人の不安 外的自然と内的自然 ボディートーク イメージ催眠サラピー ヨーガと瞑想の効果 ヒーリングヨガ 解離 3つのF反応  創造的な生存戦略 鳥かご論 性加害をした罪悪感 自分を許すセレモニー トラウマの再演 子どもの被害をトラウマ化させない2021/02/21

ksm

1
すごく深い。前半は性暴力被害を受けた方の手記。経験自体のつらさはもちろん、被害から年月が経っても、多くの人格を抱えている方、性化行動による加害の罪悪感に苦しむ方とか、心身の色んな面で甚大な影響が続く現実に愕然する。それでも「自分」を生きるため、トラウマや過去と向き合い続けていく姿にとても大きな力を感じたし、その人の力を引き出すことの大切さを思い知った。被害後の影響を減らすため【身近な人の理解や共感が得られることが大切】なことも印象的。子どもを信じられる大人でありたいし、そんな大人がたくさんいてほしい。2021/07/18

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