光文社文庫<br> 蠱惑の本~異形コレクションL~

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光文社文庫
蠱惑の本~異形コレクションL~

  • 著者名:井上雅彦【監修】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 光文社(2021/04発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334791117

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内容説明

記念すべき50冊目を〈本〉を愛する皆様に贈ります。貴方の本棚に、どうか、もう一冊、闇色の本をお迎えください。本は、常に私たちの身近にあって、あらゆる「世界」を閉じ込めた存在でした。本を開きさえすれば、脳裏に飛び込んでくる「未知」の世界。そこには人生を変えてしまうような出会いもある筈です。記念すべき50巻目の《異形コレクション》を〈本〉に関わるすべての人々に捧げます。(編集序文より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

113
井上さんの面白い分野のアンソロジーです。本に関するものですが、その内容が普通のものではなく、確かに異形という感じのものが多いような気がしました。人間が本になったり、ブラッドベリの小説のように焼かれたりするものがあったりで私は十分に楽しめました。北原さんの話は横田順彌さんの思い出話が中心となっているのですが本当にあったことなのでしょうかね。2021/04/16

H!deking

103
今回も、平山夢明の新作目当てで買いましたが、どれもこれも面白かった!個人的な好みの問題でイマイチなのもいつくかはあるにはありましたが、基本的にはかなり上質なアンソロジーです。平山夢明のふじみのちょんぼはツボ過ぎて2回読みました。これ多分すぐに再読したくなるやつね。あとはみんな面白かったけど宇佐美まことさんのは好きだなー。前作ダークロマンスに引き続きおすすめ!2021/05/06

眠る山猫屋

81
新世代の作家さんたちが続々と。また、巻末の北原作品『魁星』はヨコジュンへのレクイエムのようで素敵な読後感だった。どうしても読みたい本を寿命の半分と交換してくれる神社なんて書痴の夢だ。坂木司さん『河原にて』が一番好きかな。育児に悩む主婦が河原で出会った本を焚く不審者。いつしか本焼き仲間が増えて・・・本への向き合い方が良い、縛られてしまいがちだけれど。真藤順丈さん『ブックマン』の偽史的な物語は、まるでジョジョのよう(そういやジョジョも書いているらしい)。平山夢明さん朝松健さんらベテランも健在。2022/08/26

HANA

63
ホラーアンソロジー。今回のテーマは「本」という事で、大いに期待しつつ読む。読み終えて思った事は以外と本自体が主題になってるのは少なくて、その周辺部で起った出来事が中心というイメージ。一番印象に残ったのは伊澤伊智で、この作品本当に読書好きの心を擽る作品となっている。読者の想像力に委ねるって形だが、それの使い方が本当に上手い。あと倉坂鬼一郎、『水妖』以来の俳句小説で期待したけど、前作程のインパクトは無いかなあ。後は柴田勝家、北原尚彦が後に残る。面白かったがもう少しダイレクトに本を前面に出してきても良かったな。2021/06/17

sin

61
大崎・どストレートに好物。宇佐美・神の如く気紛れな罰。井上・フランス綴じ、断裁する本…体。木犀・書恥の犯罪、その報い。倉阪・在る、孤独。間瀬・施政者は異端にして正統。柴田・書籍愛、高じて書痴。斜線堂・人は真実を誤解、否!曲解する。坂木・深い、そして不覚にも涙!真藤・ロマン―人生それこそが奇跡…むむ?これってスタンド“ヘブンズ・ドアー”。三上・運命と云う軛に書き留められた。平山・イブとアダムの始まりから無邪気は無垢を踏みにじる。朝松・一休、ひとやすみ。澤村・進行に連れて明かされる筆者の…。北原・ヨコジュン。2020/12/23

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