ロシアン・ルーレットは逃がさない~プーチンが仕掛ける暗殺プログラムと新たな戦争~

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ロシアン・ルーレットは逃がさない~プーチンが仕掛ける暗殺プログラムと新たな戦争~

  • ISBN:9784334962456

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内容説明

毒殺、撲殺、自殺偽装……暗殺の舞台はイギリス、そしてアメリカへ。裏切り者は、必ず葬り去られる。オリガルヒ、反体制派、内部告発者、外国人協力者まで、クレムリンはいかに彼らを追い詰め、抹殺するのか? そして、なぜ西側諸国はプーチンを止められないのか? ピュリツァー賞ファイナリストによる渾身の調査報道。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

65
原題は「From Russia with Blood」。007の「ロシアより愛を込めて」のパロディだと思うけど、表紙の憂鬱な目のプーチンがこわい。イギリスでプーチンの政敵が14人不審死した事件のルポ。2018年のピュリツァー賞最終候補まで残った本だけど、毒、放射能、自殺誘導等でロシア亡命者がイギリスで死亡していく過程は驚愕。もしこれがフィクションだったら、陰鬱すぎて途中で投げ出してる。でもプーチンを知るために読みきった。なんだ、西側が動かないことをプーチンはこの時点で既に知ったんじゃないか。↓2022/02/27

DEE

11
プーチンが敵と見做した人間には、この世界に安全な場所などない。イギリスに亡命した反プーチンの人々。彼らは検出不能な毒物、目撃者のいない不可解な事故、突然人格が変わり自殺、そのように一人ずつ姿を消していく。暗殺リストの順番に沿って。経済危機に喘ぐイギリスはロシアマネーを失うことを恐れ見て見ぬ振りをし、他の西側諸国はプーチンもいずれは変わるだろうと淡い期待を寄せる。そしてもちろんその期待は絶望に変わる。これがリアルで起こっていることとは信じられない恐ろしい内容。2021/11/15

sakadonohito

10
プーチンが「こいつ◯そう」と決めた人間はロシア国外にいたとしてもFSBが出張ったり人を雇うなりして必ず◯す。対象はプーチンに楯突いた人だけに限らず関連する人であれば何国人だろうと関係ない。何件かは放射性物質を使った事件もあり、もしこれが日本国内で起きたらサリン事件の比ではない被害や混乱を引き起こす可能性があるなと感じた。ロシアの石油とオイルマネーが必要な欧州各国政府は強気に出れず、なされるがまま。間接的にイギリス治安悪化の一助にもなってそうだと思った。知らんけど。2023/12/22

まゆ

5
ようやくこんな本が出てきたか。新聞でチェチェンの小学校占拠の交渉に向かったジャーナリストが毒を盛られたという記事をみて、今時こんなことがと思ったのが2004年。リトビネンコの放射線にやられたビデオが世界に公開されたのが2006年。以降もプーチンは自分に不都合な者たちを殺害しているがロシアンマネーを当てにする各国政府は見て見ぬふりをしているという。本書はネットニュースの渾身の取材の成果で事実は小説よりも奇なりか。プーチンを殺人者と呼んだバイデンにむけ「大統領の健康を心より祈る」と言ったプーチン。怖すぎる。2021/03/21

eulogist2001

5
★4.5 ロシアの政治体制というよりプーチンが築いた権力構造がよく分かる。まさに市民の人権無視のやり口はひと昔前のものだ。また世界も真実や理念よりも利益優先で動いている逃した分かる。国益という名の利権を優先する政治は哀しい。トランプを教育したのはロシアというのも頷ける。2021/01/13

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