ハーパーコリンズ・ジャパン<br> ミステリアム

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ハーパーコリンズ・ジャパン
ミステリアム

  • ISBN:9784596541529

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内容説明

少年とその犬の運命が重なったとき、
邪悪な“何か”が蠢きはじめる――

不朽の名作『ウォッチャーズ』を継承する
巨匠クーンツの全米ベストセラー!

高機能自閉症で言葉を発した事のない11才の少年ウッディ。
IQ186の天才ハッカーでもある彼は、父の事故死の真相を密かに探っていた。
そんななか父が関連するハイテク企業の極秘研究所で爆破事故が発生、
ウッディのパソコンに不気味な文字が現れだす。
同じ頃、1頭のゴールデンレトリバーがかすかな声に導かれるように
ウッディの元へ向かっていた。
邪悪な“何か”が同じ道を辿っているとも知らずに……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

211
久々のディーン・クーンツ、28年前に読んだ『ウォッチャーズ』の続編のような作品ということで期待して読みました。600頁弱の割に内容が薄い感じがします。またIQ186の天才ハッカー少年ウッディが、あまり活躍していません。 https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/137682021/06/21

Tetchy

139
クーンツの作品のうち、高いIQを持つ犬アインシュタインとアウトサイダーの戦いを描いた『ウォッチャーズ』という作品がある。同作ではアインシュタインの子供たちが生まれ、遠くへ巣立っていき、子孫が広がっていくと結ばれることから、このミステリアムと云う知性ある犬達の存在はその子孫たちと思って間違いないだろう。従って本書は33年を経て書かれた続編と思える。クーンツはいつもキングを意識しているように思えるのでもしかしたらキングが『シャイニング』の続編を36年後に書かれたことに触発されて本書を著したのかもしれない。2022/03/24

海猫

118
一応、ホラー的な設定だが、高機能自閉症の少年と知能の高いゴールデンレトリバーの交流がメインの話で、ハートウォーミングな要素が強い。それぞれの登場人物のエピソードがバラバラに語られているように思わせて、だんだんと人間関係や事の真相が見えてくる展開が読ませる。また、サスペンスの醸し出し方がさすがに巧い。印象としてはキワモノめいた作りを感じさせない作品で、クーンツの作風が熟成されているのを感じる。一方で、昔のようなB級パワーで突っ走る作品を読みたかったのもあって、複雑。そういうのは過去作を読み返すべきなのかな?2021/05/24

のぶ

93
今になって「ウオッチャーズ」の続編が読めるとは思っていなかった。もう30年近くなるだろうか。内容の詳細はもう記憶にないが、面白かったことだけは覚えている。本作の主人公は、11才でIQ186の天才少年ウッディ。彼は父の事故死の真相を密かに探っていた。そんな中、父が関連するハイテク企業の極秘研究所で爆破事故が発生し、さらに不思議な現象が現れるようになる。そして本作に欠かせない存在が、ゴールデンレトリーバーのキップ。サスペンスホラーの要素は弱いように感じたが、前作を想い出しながら楽しめた読書だった。2021/06/01

Willie the Wildcat

79
閉ざされた世界を広げるのは、開かれた心と、一歩踏み出す少しの勇気。M通信・ワイヤーの齎す変化、”真実”。1人1人の心次第で、諸刃の剣となる。コンロイの「正義vs.真実」の件に真理アリ。”待つこと”で〆たのは、問題提起という感。救世主の登場を待つのか、それとも天変地異のような前進せざるを得ない変化を待つのか。殺し屋が犬のデイジーを思い浮かべて果てる姿が、もしかすると解なのかもしれない。勧善懲悪だが、Happily ever afterまでは届かない。それでも、光は見えた。8匹!2022/01/07

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