新潮文庫<br> かんじき飛脚(新潮文庫)

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新潮文庫
かんじき飛脚(新潮文庫)

  • 著者名:山本一力【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 新潮社(2021/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101213439

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内容説明

江戸老中松平定信から、内室同伴という前例のない宴に招かれた加賀藩主前田治脩。それは治脩の内室が病床にあることを知った定信が、藩を意のままにしようと企てた陰謀だった。窮地に陥ったお国の命運を救うため、選ばれたのは16人の飛脚。彼らの任務は、病の特効薬「密丸」を運ぶこと。行く手には、大雪、荒海、刺客が立ち塞がる――戦う男たちの心意気に圧倒される、骨太の傑作時代長編!(解説・児玉清)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

41
山本作品の中で「ジョン・マン」の次にお気に入りになりました。 江戸と金沢を5日で走り抜ける三度飛脚の世界が描かれています。 雪深い山奥での公儀隠密との闘い。 大波が打ち寄せる僅かな隙をついての走り抜けと、ハラハラドキドキの連続。 仕事に対する責任感、仲間に対する信頼感、 そして道みちで触れ合う人々との助け合い。 人間の素晴らしさを教えてもらえました。2015/02/03

tengen

35
大身加賀藩の動静を懸念する幕府。 秘密裏にされた前田家内儀の病気を咎めようと画策する。 幕府の陰謀を察した前田家は秘薬の密丸を金沢から江戸へ迅速に届けるよう加賀藩御用を担う飛脚宿浅田屋に運命を託す。 情報をキャッチした公儀隠密はそれを阻止しようする。 脚自慢の三度飛脚と御庭番が真冬の街道で激突する。2021/07/22

くまクマ

33
同じ目的のためにメンバーが精一杯走るなんて素敵ですね。そしてまた、男の帰りを一途に待つ女達にも心が温まります。玄蔵の活躍がもっとあって欲しかったのと、最後におくみが平吉を男勝りに睨んでいるシーンには笑えました。2018/07/23

Atsushi

31
藩の命運を託された16人の飛脚たちが金沢と江戸の間をひた走るお話。困難な道のりも、大波にさらわれそうになった母子を助けたり、火事場で逃げ遅れた老人を救い銭箱と位牌を持ち出したりと大活躍。ラストのお庭番との壮絶な戦いはスリリングだった。仕事に対するプライドと仲間との固い絆を描いた一冊。2018/09/08

K・M

22
「江戸上屋敷に密丸を届けよ!」窮地に陥る加賀藩を救うため16人の飛脚に指令が下る。一方秘薬の到着を阻止せんと公儀隠密も精鋭の刺客を放つ、飛脚達は藩を救う事が出来るのか-。そもそもなぜ効果絶大の秘薬「密丸」を常時江戸に保管しないのか、という些細な疑問を払拭する程の濃密な内容。最優秀殊勲賞はやはり弥吉がふさわしいか。任務中に人命救助を優先した健吉&俊助の若手にフェアプレー賞を進呈したい。激闘を繰り広げた猟師チームやおくにさんのファインプレーも見逃せない。ラストまで一気に駆け抜ける男気溢れる痛快時代劇の快作だ。2021/11/08

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