双葉文庫<br> 暗色コメディ

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双葉文庫
暗色コメディ

  • 著者名:連城三紀彦【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 双葉社(2021/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575524611

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内容説明

もう一人の自分を目撃したという人妻。“消失狂”の画家。「あんたは一週間前に事故で死んだ」と妻に言われる葬儀屋。妻が別人にすり替わっていると訴える外科医。四人を襲う四つの狂気の迷宮の先には、ある精神病院の存在があった……。緻密な構成と儚く美しい風景描写。これぞ連城小説の美学、これぞ本格ミステリの最高峰!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

161
伊坂さん復刊熱望の帯に完全な衝動買い!だって「この小説に挑戦して『ラッシュライフ』を書いた」なんて目にしたらね♬自分に自分が殺されると怯える人妻、いつ死んでも構わない絶望の淵にいる画家、妻から一週間前に死んだと成仏を迫られる葬儀屋、妻が別人にすり替わっている外科医、とてつもなく噛み合わない狂気が中盤から徐々に絡まり出すとワクワク、そして気合いスイッチオン(笑)それでも終焉が近付く程どうやって収拾つけるのか心配してたけど、読了して味わえる全て作家の掌の上で転がされてた感がたまらない!これが処女長編とは驚愕!2021/04/28

chiru

119
連城三紀彦さんの処女長編である本作は、常識ではあり得ない4人のエピソード4つが同時進行する物語。「もう一人の自分を見た妻」「自分を轢いた車が消えたと主張する画家」「あなたは死んだと夫に言いきかせる妻」「別人にすり替わった外科医の妻」…妄想と狂気と真実の境界線に閉じ込められた四人の『コメディ』は予めプロットされた蟻地獄。矛盾ぎりぎりのところを上手くかわし、犯人がここまでする理由にすっきりとはしないものの合理的なアンサーが用意されたラストに満足👍 ★42021/06/23

KAZOO

113
連城さんの最初の長編で、かなり昔に読んだ覚えがあるのですがすっかり霧の彼方となってしまいました。最近の若い人向きではないかもしれません。非常に込み入った話の発端が四つあり、そこから悪夢のような感じの場面展開となります。読んでいくうちにおぼろげながらの方向性が思い出されました。最後にはこんな結末だったのか、と驚きです。2023/08/21

65
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/10/post-ae9e3d.html 途中まで、何が何だかよく判らない展開でした。2021/10/06

たか

61
オープニングは、4人の奇妙な人物の体験から。 デパートでもう一人の自分と浮気している夫を目撃する妻。トラックに飛び込み自殺したが、そのトラックが忽然と消えてしまった画家。夫と暮らしながら、その夫が事故で死んでいると思い込んでいる主婦。妻がいつのまにか別人とすり替わっていると信じ込む医師。 どこまでが狂気で、どこからが真実なのか…。先が見えない展開から、最終的に合理的な解釈に結び付けるのはさすがだが、デビュー作ゆえに、ラストの展開がやや強引なところが気になった。C評価2021/05/22

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