二平方メートルの世界で

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二平方メートルの世界で

  • ISBN:9784097251040

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内容説明

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小学生と人気絵本作家の感動作。

札幌に暮らす小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。入院するとしばらくベッドの上での生活となる。お母さんは一緒にいてくれるが、放射線を使った治療のときは、ガラスを隔てて別々になる。家ではお兄ちゃんが鍵っ子になる。申し訳ない気持ちだ。どうして自分だけが病気なんだろう・・・。そんなある日、海音ちゃんは、病室で大発見をする。わたしはひとりぼっちじゃなかった! 実在の小学3年生が書いた 「子どもノンフィクション文学賞」(北九州市主催)の大賞受賞作品に、当代一の人気絵本作家はたこうしろうが絵をつけた奇跡のコラボレーション。誰も予想できない30-31ページ目の見開きと、ハートウオーミングなラスト。涙なしには読めない感動作。

※この作品はカラーが含まれます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

260
王様のブランチのブックコーナーで紹介されたので読みました。「第11回子どもノンフィクション文学賞」小学生の部大賞受賞作が原作の感動作です。全国の全ての小児病棟の図書コーナーに常備したい作品です。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001119.000013640.html2021/08/17

けんとまん1007

128
二平方メートルは2メートル×1メートル。小児病棟。ベッドの上での生活が、世界のすべてになる。痛いほど、その気持ちがわかる・・・つもり。比較的近い時に、そんな経験をしたので、そう思う。海音さん、入退院を繰り返す中でも、明日を思う気持ちがあるのが救いになる。まさに、いのちを思わざるをえない。2021/08/08

ちゃちゃ

122
風に髪を靡かせて果敢な面持ちで病院のベッドに立つ少女。三歳から入退院を繰り返し、二平方メートルの孤独な世界で彼女は生きてきた。「どうしてわたしだけ」という言葉も、辛い検査や治療に泣きたい気持ちも、負担をかける家族への申し訳なさも、ぐっと飲みこんで。そんな彼女を勇気づけたのはオーバーテーブルの裏側の落書き。会ったこともない誰かからのエール。病気になったからこそ気づいた生きることの素晴らしさを、きっと彼女は自分の言葉でこれからも伝えていくのだろう。それは辛い現実を生きるすべての人々への彼女からのエールなのだ。2021/08/22

☆よいこ

99
絵本。病気で入退院を繰り返す小学三年生の女の子、前田海音(まえだみおん)さんが書いた作文をもとに作られた絵本。病院のベッドの中で、少女は奇跡を願ったり諦めたり考えたりする。ある日、頭の向きをかえて寝てみようとした時、オーバーテーブルの裏に書かれたメッセージを見つける。寄せ書きのように書かれた言葉は「ひとりじゃないよ」と語りかけてくれた。心に言葉をきざみこむ▽良本。はたこうしろうさんのイラストも素敵。2022/08/12

ネギっ子gen

99
札幌で暮らす小学3年生の海音ちゃんは、生まれた時から脳神経の病気で入退院を繰り返している。孤独感を感じたり、「もしかしたら奇跡が」と期待したり――。でも、「どうしてわたしだけが、とは思わない」と。<小児びょうとうには、多くの子どもたちが入院していて、それぞれがたたかっていることは、何回か入院すれば気づくことだ。ここでなければできない、せんもんてきなちりょうをするために、大学病院にいることも。何か悪いことをしたから病気になったわけでもないし、理由をさがしてもしかたがない>。こうした子ども特有の諦念……。⇒2021/08/29

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