内容説明
女武者を言い表す言葉として、我が国には古代から「女軍」(めいくさ)という言葉がある。女王・卑弥呼から女軍部隊を率いた神武天皇、怪力で男を投げ飛ばしたとされる巴御前や弓の名手・坂額御前、200人の鉄砲部隊を率いた池田せん……「いくさは男の仕事」という思い込みも、見方を変えれば覆る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
18
初めて存在を知ったりエピソードを知らない人が割と多かったので読む上では面白かった。2021/05/19
ベローチェのひととき
16
本屋さんで物色していて気になって購入した本。卑弥呼から会津婦女隊まで女軍(めいくさ)について書いてある本。読みやすく臨場感があり、引き込まれて読んだ。各々の時代で必死に生き、人生を全うした女性達が描かれていた。中でも明治時代から昭和初期にかけて女性の立場を高めようと活動していた女性達に感銘を受けました。2022/07/18
多津子
13
歴史の中で戦ってきた女性たち。戦に参加するだけでなく、後方支援や守備、地位向上など様々な戦いの形がある。いささか女性像を固定している気がする。小芝居が多いので、資料というより読み物。2022/11/20
フランソワーズ
11
男女格差が少なかった古代日本というのは初めて聞きました(古代は疎いので)。で、巴御前や板額御前あたり、実際に戦さ場で戦った女武者のところは面白かったが(伝承ではあっても)、次第にただの女傑列伝に焦点がぼやけてしまったのが残念(ただ幕末の女剣士中澤琴は、こんな人、いたんだって、すごく興味を覚えました)。2024/04/30
みやしん
4
取り分け目新しい情報は無かった。逸話の解説半分ミニドラマ半分といったところ。真偽虚実はともかく、現代人は残された記述から当時を考察するしか術がなく、価値観もつい現代のフィルターを通すから当時を野蛮な時代(逆ベクトルならロマン重視傾向も)だと判断しがちになる。現代だからスポットの当たった人もいれば、エピソードにさえ残っていれば、こんにちもっと有名になった武将・女性は沢山いるだろう。2021/09/27