脱炭素時代のグリーン材料 バイオプラの教科書

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脱炭素時代のグリーン材料 バイオプラの教科書

  • 著者名:小松道男【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 日経BP(2021/04発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296109296

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内容説明

カーボンニュートラル時代に“グリーン材料”として注目を集めるバイオプラスチック。世界的課題になりつつある気候変動と、海洋プラスチックゴミによる環境汚染を抑止する切り札となる材料として、今後国内外で急速な普及が見込まれています。

適用分野は製造業に限らず、食品包装や文具、玩具、農業、土木、建築、宇宙などの分野に広がっており、実用化に向けた技術開発が加速しています。今後、環境負荷を考慮しない材料の使用に制限がかかるのは必至です。そのため、バイオプラスチックの基礎知識の習得はビジネスパーソンにとって常識となる可能性があるのはもちろん、ビジネスチャンスにもつながり得ます。

本書は、世界から高い評価を受けるバイオプラスチックの第一人者が、基礎から体系的に解説したバイオプラスチックの教科書です。国内外の既刊書とは一線を画し、専門書の性格をできる限り薄めて、実例に基づいて分かりやすく説明するように工夫しました。従って、技術系だけではなく、文系の読者の方(社会、経営、企画、行政、流通、学生など)でも正確な知識を身に付けられます。

目次

◆プラスチックと地球環境の破壊
◆ラスチックは4種類に分類される
◆バイオプラスチックとは
◆バイオプラスチックの普及 現在・過去・未来
◆バイオプラスチックは世界の注目テーマ
 世界各国のバイオプラスチック普及の取り組み ほか
◆プラスチックに関する化学知識の整理
 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂/プラスチックの気体透過性 ほか
◆主な生分解性のバイオプラスチックの種類と特徴
 ポリ乳酸/ポリ・ヒドロキシ・アルカノエート/ポリカプロラクトン ほか
◆バイオプラスチックの応用製品から学ぶ
 ポリ乳酸、ターチ・ブレンド、バイオPBS、PBAT+PLA、PBAT+PLA ほか
◆バイオプラスチックの品質・安全性
 品質試験方法、識別表示制度、リサイクル ほか
◆バイオプラスチック製品の加工方法
 シート成形法、真空成形法、ブロー成形法、射出成形法 ほか
◆サーキュラーエコノミー
◆バイオプラスチックの普及へ向けて
 直面する課題、素材や製品の効率的な生産方法の開発 ほか
◆私のバイオプラスチック加工技術開発の取り組み
 ナノ・コンポジット耐熱ポリ乳酸射出成形技術の開発 ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たんかれ~

13
生分解性プラ、これから更なる普及が必要ですし、していくでしょう。まだ用途や品質は石化由来プラに及ばないけど、温暖化と海洋マイクロプラを考えると喫緊の課題。ポリ乳酸(PLA)、ポリ・ヒドロキシ・アルカノエート(PHA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ・ブチレン・サクシネート(PBS)、ポリ・ブチレン・アジペート・コ・テレフタレート(PBAT)、スターチ・ブレンド、PHBH、ポリ・グリゴール酸(PGA)、ヘミセルロース、カゼイン樹脂。上位認証の『グリーンプラ認証』、インセンティブ認証の『バイオマスプラ』。2021/07/11

たつ

2
バイオプラスチックが大気中のCO2削減やマイクロプラスチック削減に効果が見込めることは分かったが、まだまだ普及には課題がたくさんありそうだ。しかし人類は地球に住み続ける以上地球環境問題と向き合い続ける必要があるため、技術の進歩とともにバイオプラスチックの普及も進んでいくのだと思う。個人的には仕事柄バイオプラスチックも検討しながら地球環境問題に貢献しなければならないので興味を引く内容であり勉強になった。2022/01/08

color

2
バイオプラに昔から興味があったので、さっそく読んでみた。 バイオプラの種類や現状、特質といった部分にわかりやすく記載あり、よかった。「教科書」であるから、一部とっつきに部分(分子式や各特徴の表記など)はあるだろうが、バイオプラについてきちんと理解を深めようと思うと、とてもいい本。 この分野についてコラムを書いたり、伝えたりする方、こうった分野に興味があったり、取り組みたい方にも最初の導入書として、とても適切だと思う。2021/05/03

Toruo555

1
プラスチック:累計89億トン生産され、年間4億トン弱生産されている。99.9%は化石由来の非生分解のポリ、ペットなど。非化石、化石、生分解、非生分解の組み合わせ4パターンに分類される。地球に優しい非化石、生分解だが強度とコストに弱点あり改善中。強度な低くても良いワンウェイ使用向き。リサイクル率9%、埋設、海洋流出は78%などなど。2021/08/05

はせがーとも

0
ひどい本。全く教科書になってない。筆者の自慢話2023/04/19

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