ちくま文庫<br> 食べちゃいたい

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ちくま文庫
食べちゃいたい

  • 著者名:佐野洋子【著者】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2021/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480428783

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内容説明

「男は私を四つ切りにすると、溶けかかった私の四分の一からたれている汁に指をべとつかせてひと口で舌の上で潰した。……歯と舌が近づいて来る。なんだかとっても幸せで安らかな感じ。至福ってあるのかしら」(柿)セクシーなじゃがいも。湯上りブロッコリー。ざくろの喜び。プリンスメロンのコンプレックス。野菜と果物を題材に、人生の官能と悲哀と愉楽を描き出す傑作ショートショート集。

目次

ねぎ
れんこん
だいこん
山芋
じゃがいも
パセリ
キャベツ
八つ頭
にんじん
ごぼう
ピーマン
かぼちゃ
ブロッコリー
トマト
チンゲン菜
アスパラガス
きゅうり
玉葱
さつまいも
レタス
えだまめ
ズッキーニ
みょうが
紫蘇
レモン
りんご
みかん
長十郎
ばなな

キウイ
パイナップル
メロン
ブルーベリー
ぶどう
ざくろ
ライチ
ラ・フランス
くるみ
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つねじろう

61
まっやらしいとかエロチックだよね〜とか艶かしいとかセクシーだねとかそんな感じの青果達のお話。食べるって事は生殖活動と不可分な所にあるという事を佐野洋子は短い文章と挿絵でおもしろおかしくもあからさまにして行く。その挿絵も中々エッチーよ。満員電車では狭めて読む。でもそうこうするうちだんだん透明な白い肌のねぎに魅了され、穴好きのれんこん好きにナルホドと思い、高嶺の花のレモンをものにしたフランス人に嫉妬するようになる。絵も含めかぶりつくトマトが一番効けるかなぁ。読む側を翻弄してにやにやしてる作者の顔が目に浮かぶ。2015/08/17

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

18
フルーツや野菜が呟く少しアダルトな小品集。2022/09/09

16
amazonで購入したのですが、【エロチックな画とともにおくる 野菜×人間、野菜×野菜が絡みあうショートショート集】とがっちりその通りなんだけどちょいと恥ずかしい帯文が付いています。挿画はエロですがザ佐野洋子。セクシーというよりは猥褻。何れにしても人前で読むのは照れる。1話目の登場人物(?)颯爽と現れた「ねぎ」には驚いた。あ、なるほどそういう趣向。2015/10/14

カブ

13
想像が掻き立てられる。2015/10/14

マカロニ マカロン

9
個人の感想です:B。図書館の野菜果物特集の展示本を衝動借り。『100万回生きたねこ』の作者が書いた大人のための絵本。「たべちゃいたい」とう食欲は性欲とも通じていて、39種の野菜や果物の特徴を比喩的な短いエッセイにまとめて、調理過程や食べるという行為のエロい部分が描かれている。登場してくる野菜や果物がほとんど女性の立場から語っていて、どちらかというと「たべられちゃいたい」という感じの内容になっている。著者自身の挿画で、女性は腋毛、男は腕と脛が毛深く描かれてる。かなり猥褻な構図だが、線画のため卑猥さは抑えめ。2017/06/28

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