内容説明
40億年に及ぶとされる,地球における生命の歴史.共通の祖先から進化した生きものたちは,多様でありながら共通点もあわせ持っています.いのちとは何か? いのちはどのようにして生まれたのか? どのように考えられてきたのか? その歴史をひもときながら,私たちの来た道と,これから行く道を,探ってみましょう.
目次
はじめに┴序章 「いのち」はつながっている┴あなたの「いのち」のはじまりは?/あなたに「いのち」を伝えてくれた人たち/私たちの多くは親戚同士/私たちの「いのち」のはじまりをたずねて┴第1章 「いのち」とは?┴生きているものと生きていないものはどこが違う?/私たちは「いのち」をどう考えているか/「いのち」って?/哲学者、自然科学者たちはどう考えてきたか 生気論と機械論/私たちの祖先はどう考えていたのだろう/ヒト以外の生きものでは?┴第2章 みんな違って、みんな同じ 生きものの多様性と普遍性┴生きものは何種類いる?/みんな違って、みんな同じ/「いのち」の基本はみんな同じ 複製の普遍性/代謝の普遍性/多様性と普遍性をつなぐもの DNA・ゲノム/新しい種の誕生/種の定着と多様化/大量絶滅が多様性を生んだ/ヒトも一人ひとり違う 個の多様性┴コラム 日本の生きものたち┴第3章 いのちの旅、七つのビッグ・イベント┴再び、私たちの「いのち」のはじまりをたずねて/すべての「いのち」の年齢は四〇億歳/「いのち」の旅を一年にたとえると/「いのち」の旅に変革を与えた七つのビッグ・イベント(1 最初の「いのち」の誕生/2 光合成と酸素呼吸の出現/3 真核細胞の登場/4 性の出現と死の宿命/5 単細胞から多細胞へ/6 陸上への進出/7 神経系と脳の獲得)┴コラム 最初の「いのち」がほかの天体からやってきた可能性┴コラム 共生説の背景 ミトコンドリアと細菌は似ている┴第4章 化石とDNAが語るヒトの旅┴化石が教えてくれること/化石の時代はどう決めるのか/地質年代と数値年代/分子から知る「いのち」の旅/ヒトと類人猿との比較/猿人からホモ属へ/ネアンデルタール人は私たちの直接の祖先か?/現生人類の祖先は一種類か?┴コラム DNA解析にミトコンドリアDNAが使われるのは┴第5章 ヒトの旅の現在┴地球上あらゆるところに生息する動物/急増した人口/なぜ、爆発的人口増加は起こったか?/食料の地産地消からグローバル化へ/少子高齢化社会の先端を行く日本/経験を次の世代へ伝える能力/「いのち」の旅に影響を与える技術/生きものの基本、生殖過程への介入┴第6章 旅の、これから┴これからのホモ・サピエンスの旅は?/もしヒトがいなくなったら?/ヒトが自滅しないために┴参考図書 もっと深く、広く知りたい人のために
感想・レビュー
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香菜子(かなこ・Kanako)
Micky
コウみん
zatugei
ゆっくり好きの人