FEEL COMICS swing ユア・マイ・サン

著者名：茜田千

祥伝社（2021/05発売）

• ISBN：9784396768270

内容説明

人生に絶望した男と、亡き姉の子と暮らす女。出会うべくして、出会ったふたり。
心ない親の下で幼少期を過ごし、やがて天涯孤独になった陽介。

どん底で出会ったのが、亡き姉の子・ケンジと暮らすナツキだった。
けれどーーー陽だまりのような日々は突然、手の平からこぼれ落ちてしまう。
…そっくりな耳をした、陽介とケンジを残して。
「さらば、佳き日」の茜田千が紡ぐ、残酷で温かいーー人生の物語。描き下ろし10ページ収録！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[みどり]

あんまり素敵で、ままならくて切なくて、読者だけが真実を知っている話に弱いので思わず電車内で（通勤中に読んでいた）泣いてしまいそうになった。血のつながりが救いになることもあるけれど、やっぱり心が「この人を大切にしたい」と思うことが一番大事だよね。読み終わったあとに表紙をみてまた喉の奥が少し痛くなった。

2021/07/15

[かなっち]

★★★★☆ホノボノ家族モノかと思ってたら過去の出来事が複雑に重なってて、悲しいエピソードもありましたがとっても面白かったです。複雑な血の繋がりにはおお～っと感心し、本人たちが知らない事実が切なくて。途中何度も泣けたので、最後の幸せそうな2人には感無量でしたが、できれば2人の物語ももっと見たかったですね。読み終わってから、別名義でのBL作家さんと知り、その作品も切なかったなぁと妙に納得しました。

2021/06/13

[こころのかおり]

良いお話なんだけど、なんかすごく切なかったな…。読み終わって表紙を眺めると、またしんみりしちゃう。ふたりの血縁関係のことはずっと誰にも分からないまま、それでも不思議な縁で巡り会って親子になって、つながって生きていくんだな

2021/07/14

[はるお]

一冊できれいに完結…ちょっと悲しいことがおこりすぎてやるせないけど、だからこそ幸せになってくれぃと願わずにはいられないのでした。バフヮッと涙出てもうた。

2021/05/14

[kujira]

ナツキ……ナツキはもっと生きて、幸せになってほしかった……。世知辛い世の中の片隅、優しさの吹き溜まりみたいな話。このまま、世の中の世知辛さから少し距離を置いて、幸せなまんまで生きていってほしい人たち。そしてそんな話を少々ぶち壊しそうなことを言うけれど、このラスト後からケンジ×陽介のBLが始まるんじゃないかとちょっと思ってしまった。いや、なんかそんな雰囲気が……

2022/06/03