GA文庫<br> 蒼と壊羽の楽園少女(アンティーク)

個数:1
紙書籍版価格
¥726
  • 電子書籍
  • Reader

GA文庫
蒼と壊羽の楽園少女(アンティーク)

  • ISBN:9784815608927

ファイル: /

内容説明

ほとんどの陸地が水に沈んでしまった蒼の世界。

海上にたたずむ巨大人工島
《駅(ステーション)》で暮らしていたイスカは、
一人の少女と出会う――。

「わたしを《楽園》まで連れていってくれませんか?」

まるで人形と見まがう少女、アメリは
自らを「魔女」だと名乗った……。

かつては高度な文明を築き、人類を繁栄に導いた魔女。
だが、魔女は姿を消し、頂点を極めた文明は滅び、
その遺産だけが残された。
そしてイスカ自身、魔女がこの世界に遺した吸血人形だったのだ。

消えたはずの魔女と、魔女が遺した人形。

二人は旅立つ。
この世界のどこかにあるという魔女が住む《楽園》を目指して。

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

35
ほとんどの陸地が水に沈んでしまった蒼の世界。海上にたたずむ巨大人工島《駅》で働いていた少女・イスカが、自らを「魔女」だと名乗る少女・アメリと運命の出会いを果たすファンタジー。世界を混乱に陥れる陰謀に巻き込まれていく渦中で巡り合った、消えたはずの魔女と魔女が遺した人形。魔女のささやかな願いを叶えようと決意するイスカと、明かされてゆくそれぞれの背景。逃亡中にイスカとアメリが育んでいった絆があって、そんな彼女たちが世界の危機に立ち向かい、一緒に乗り越えてみせた二人が紡いでゆく物語をまた読んでみたいと思いました。2021/04/13

ひぬ

27
陸地が水に沈んだ世界で出会ったイスカと自称魔女のアメリの二人が「楽園」を目指す物語。プロローグの最初の文言が少し引っかかりましたが、それに関しては見事に騙されました(あらすじ最後まで読んでいなかった勢)。物語の背景はわかりやすくとても想像しやすかったです。アクション、冒険、そして百合が良い感じに混ざっており、終始面白かったです。敵対する組織の扱いがちょっと弱いと感じてしまいしたが、イスカとアメリに焦点が当たっていたため、他が軽い扱いでも良かったと思います。謎も未だいっぱいあり、是非とも続きが読みたいです。2021/06/17

まっさん

24
★★★ 「アサシンズプライド」で有名な天城ケイ先生の新作。 魔女の遺産によって殆どの陸地が喪われた世界で、二人の少女が織り成すGl物。世界観は割と好みの作品であり、巨大化王殻竜の背に建てられた国や空を浮遊する国などが登場するいかにもファンタジー色の強い舞台は刺さるものがあった。また、かつて栄華を誇った立役者である魔女の負の遺産として吸血人形が蔓延る世界で、人々がそんな怪物に襲われながらも懸命に発展を遂げる世界というものは終末物が好物な身としてはそれだけで好印象を抱いてしまった。終盤のオチに当たる部分→2021/10/07

虚と紅羽

15
「蒼」と入るだけあって基本的にイメージする世界が鮮やかな青色で、地平線の彼方まで広がる海と青空の組み合わせがとっても涼かつ爽やかで美しい。駅も出てくるし、呼んでいる~って感じですね。 世界が広大なイメージだけは強いけど、作中に出てきた主なエリアが二箇所だった為かどうにも狭い印象。そして正確には違うけどカナン側から送り込まれてきたのに、カナンに行くという設定のせいなのかな。A→B→A→Bと交互に移動するせいか狭い。しかもカナンが近郊を通っているから物理的にも世界が狭い……。もっと広いと楽しい。2021/07/22

ツバサ

15
ファンタジーとしての世界観とキャラクターの背景がしっかり描かれているから、作品に没頭出来ました。主人公・イスカと世界の謎に近い少女・アメリが絆を深めていき、目的へ向かって旅をしていく過程で陰謀に巻き込まれるが、乗り越えていく2人を応援したくなりました。続きが楽しみです。2021/04/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17203518
  • ご注意事項